『そば処 吉倉屋』は、通称「動物園通り」沿いの東旭川北1条5丁目、「旭川神社」の近くにあるおそば屋さんです。

以前は、同じ動物園通りでも豊岡13条5丁目に店舗を構えていましたが、8年ほど前により旭山動物園から近いこの場所に移転してきました。

味のあるこの建物では、その昔「そね食堂」というお店が営業していました。

おばあちゃんが作るラーメンが人気で、宇多田ヒカルの母親で歌手の藤圭子さんが、ここのラーメンが好きだったと言っていたお店です。

改装されていますが、「そね食堂」の時の面影は残っています。

お店の入口横には、屋号が入ったこね鉢が掛けられていて、手打ちそばにこだわっているのがわかります。

『そば処 吉倉屋』を訪れるのは2023年5月以来。その時には「タヌキ丼セット」を注文しました。

今回の目的は「親子丼」です。先日の「そば処わらべや」に続いて、おそば屋さんの丼物は本当に美味しいのかを確かめに来ました。

手打ちそばにこだわっているお店で、しかもその日の口開けの客が、そばではなく「親子丼」を注文。なんだか申し訳ないので温かいそばのお品書きも載せておきます。

『そば処 吉倉屋』の「親子丼」には、お味噌汁と沢庵漬けが付いていました。

お味噌汁はなんとなめこ汁。丼物とは言え隙がありませんね。

「親子丼」には、三つ葉や刻みのりなどの彩りは無く見た目はシンプルですが、ふっくらとした鶏肉に、わずかにシャキッとした食感が残るタマネギ、そしてふわりと仕上げられた卵と完璧な布陣です。鶏肉は大き目で食べ応え十分。そして出汁は甘めでごはんによく合います。

そばを注文せず店主には申し訳なかったですが、大満足の親子丼でした。

そんなことで、「おそば屋さんの丼物は本当に美味しいのか」食べ歩き調査はまだまだ続きます。