幼児期の子どもから聞いた!親から言われてショックだったこと
日々お子さまと接する中で、叱る場面で感情が高まってしまうこともあるかと思います。そのような時、いつもなら気を付けているけどつい言ってしまった、なんて言葉はありませんか?
今回は保育現場でのお子さまとの会話の中で「お家の人から言われて傷ついた」とお子さまが話していたことをご紹介いたします。
この話を聞いて、私自身もお子さまに対する声掛けをさらに気を付けなければ傷付けるだけになってしまうと再認識できたので、ぜひ一緒に見直しましょう。
「もう出ていきなさい!」
園でふと悲しい気持ちになってしまった時に、その言葉を思い出してしまったAさん。
その言葉の状況を聞いてみると「自分が悪いことをしてしまった時、兄弟と喧嘩をしてしまった時にお家の人に言われてしまった」とのことでした。
ですが、自分の悪かったところを認めながらも、それを言われたことで「お家の人は自分のことを嫌いなのかもしれない」と感じてしまったそうです。大人が何気なく発した叱るための一言がこんな風に深く刺さってしまうんですね。
でも「いつもはママ・パパは優しいし、大好き!」と話してくれていました。だからこそ余計に傷付いてしまったようです。
もし言ってしまった時には少し時間が経ってからでもいいので、傷つけてしまったことを謝り、お互い感情的にならずに話し合いをするといいでしょう。
「忙しいから後にして」
仕事に家事に忙しい毎日。
忙しい時にお子さんの「見て見て!」「聞いて聞いて!」が始まると「今忙しいから無理!」「後にして!」と言ってしまうこともあるかと思います。
たしかにその状況ではしっかり対応できないかと思います。しかし、お子さまは「後っていつ?」「どうせ自分の話は聞いてもらえない」と感じ、悲しい・寂しいと感じてしまったそうです。
大人の「後で」「もう少し」の感覚とお子さまの感覚はどうしても異なってしまいます。もしその時に対応できない場合は「○○が終わってからね」「何分後ね」などと、指標があるといいかもしれません。
そうすることでお子さまの気持ちも治まりますし、安心して待つことができるようになります。
「うるさい」
本当に大きな声や大きな音を出して騒いでいる場面ではなく、子どもからしたらただ笑いあって楽しんでいたり、何回も大人に話しかけたという場面で言われてしまったとのことでした。
元気な子どもの声は、大人にしてみたら騒がしいと感じることも多々ありますよね。ただ、お子さまからしてみたら「ただ楽しんでいただけなのに」「ただ聞いてほしかっただけなのに、悲しい」と感じてしまったようです。
なので、「うるさい」ではなく「お耳が痛くなってしまうから、もう少し小さい声にしてもらえるかな?」「今これをやっているから、終わったらお話ししよう」と言い換えて、しっかり伝わるようにするといいでしょう。
終わりに
大人であっても、子どもに対して感情的になってしまうこともあります。
しかし、その時に感情に任せて発してしまった何気ない一言が、意外と子どもの心を傷付けてしまったり、悪い言葉を学ぶことに繋がってしまう可能性もあります。
ですから、子どもが傷つかないような言い換えができればベストです。
しかし、もしも言ってしまった場合には、相手が子どもであっても心を傷つけてしまったことを謝り、その状況の時にどうするのが一番なのか一緒に考えることもいいでしょう。
お子さまとの良い関係を構築するため、参考にしていただけたら幸いです。