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【卒園・卒業式マナー】コロナ禍での卒園・卒業式に出席する保護者が気をつけたいこと

樋口智香子マナー・コミュニケーション講師

卒園式に卒業式と、子供たちが春の門出を迎える季節になりました。本年度は、コロナ感染防止対策のための新しい生活様式がスタートしてから、2回目の卒園・卒業シーズンとなります。
卒園・卒業式は、フォーマルな式典の場。出席する保護者が心得ておきたいマナーに加え、コロナ禍ならではの工夫についてお伝えします。

服装はセミフォーマル、コロナ禍の防寒対策も考慮して

卒園・卒業式の服装は、セミフォーマルが基本です。スーツ、パンツスーツ、ワンピースにジャケットといったスタイルです。コロナ禍での式典は特に、防寒対策もしっかりと考慮した上で、装いを整えましょう。

3月初旬~中旬といえば、まだまだ肌寒い日もあります。コロナ禍での式典は、換気を十分にしなければならないため、暖房の効果が十分でないことが多いです。「服装のマナー+防寒対策」として、以下のような工夫をすることをお勧めします。

足元は、保温効果のあるストッキング等で工夫

フォーマルウェアに合わせるのは、ベージュまたは黒のストッキングです。厚手の黒タイツは、カジュアルな印象を与えると共に、写真を撮ったときに下半身が重く見えてしまうので、できれば避けたいところです。
とはいえ、冷えすぎてしまうのもよくありません。そこで利用したいのが、保温効果のあるストッキングや、ストッキングの2枚重ね、または、ベージュのストッキングに見える薄手の肌色タイツもあります。当日を迎える前に、一度着用し、全身を鏡に映して、バランスをチェックしておくと安心です。

靴について、女性のパンプスは、ヒールの部分が細すぎないものがお勧めです。スリッパに履き替える園や学校もありますが、靴のまま体育館などに上がることもあるので、床を傷を付けない配慮をしましょう。

コート類は、フォーマルな場に合ったものを選ぶ

式典に出席する際は、コートやダウンジャケットは脱いで着席します。とはいえこれも、状況により臨機応変に対応しましょう。あまりにも冷える場合は、無理をせずともよいでしょう。

ひとつ気をつけたいのは、カジュアルすぎる上着を着ていかない、ということです。例えば、ファー付きのフードがついたダウンジャケットや、アニマル柄など派手な柄物のコートは、通常、フォーマルな場では着用しません。スーツやワンピースに合わせた上着を選びましょう。

写真・動画撮影で工夫するとよい点

園や学校によっては、密を避けるために、出席する保護者の人数を制限しているケースがあります。
「保護者は一人まで」という場合、出席できなかった家族のために、少しでも多くの記録を残したいものですよね。とはいえ、一人でできることには限度があります。そこで、以下のような点を工夫してみてください。

事前に、卒園・卒業記念の写真撮影をしておく

記念写真は、事前に撮っておくことをお勧めします。
卒園・卒業記念として、別日にフォトスタジオで撮影してもよいでしょうし、早い時間帯に、園や学校の近くで撮れる環境があれば、それもいいかもしれません。出席人数が制限されている場合、家族全員での写真撮影は難しくなります。家族での思い出を残したい、という場合に、ぜひご一考ください。

スタンド使用の場合、周りに配慮しながら撮影する

動画も写真も残したいという場合、一人で撮影することを考慮し、カメラスタンドを持参する方も多いでしょう。こうしたスタンド類を使用するときは、周囲の出席者の邪魔にならないように注意しましょう。
ソーシャルディスタンスに準じて間隔を空けてあることから、思うように撮影できないなど、ある程度の妥協が必要な場合もあります。あまりにも、撮影に夢中になりすぎないようにしましょう。

マスクを外した姿も残しておく

子供も保護者も、マスク着用での出席となりますが、ぜひ、マスクを外した姿の写真も残しておいてください。撮影時だけということで、その場で会話をしなければ、さほど問題ないはずです。
マスクをしたままの生活に慣れてしまうと、つい、撮影時もそのまま写ってしまうことがあります。せっかくの記念ですので、晴れやかな表情を残してあげてくださいね。

以上、コロナ禍の卒業・卒園式で保護者が気をつけたいことについてお伝えしました。お子様と共に、佳き日をお過ごしになりますように。

マナー・コミュニケーション講師

マナー・コミュニケーション研修講師。千葉県出身、元資生堂ビューティコンサルタント。NLP心理学とマナーをかけ合わせたプログラムにより、ビジネスマナー研修・接遇マナー研修・コミュニケーション研修棟を実施。全国250か所から招致され、指導人数は延べ20000人以上。セミナー・研修の他、書籍の出版、コラム執筆、雑誌記事や教材監修など幅広く活動中。

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