【高原町】ホタルです。フラッシュNGだからこそ心に焼き付けたい清らかな景色。
初夏から立夏の空気感が増してきた頃、それを教えてくれるのがホタルの飛翔ですね。水の豊かなまちというと、お隣の小林市をイメージする方も多いと思いますが(私もその一人でした)、今回湧水量も水質も素晴らしい場所が高原町にあると知り、しかもホタルが飛んでいるということで早速行ってみました!ホタルはあっと言う間にその命を終えてしまいます。思い立ったが吉日のフットワークは大事です。
場所は高原町の「秡川湧水園」です。水が物凄く綺麗で素晴らしいとのことで、是非その面も皆様にご紹介したく、明るい時間に前乗りしてきました。Googleマップに従うと少し惜しい場所に着くという情報を知り、慎重に進んでいましたが、「そば庵みやなが」さんの看板の下に秡川湧水の文字もあったので、一安心でした。
先ほどの角を曲がって直進してきますと、左手に公民館のような地域の建物が見えてきましたら到着です。そこにも文字看板がありました。非常に丁寧なご案内で感謝です。
到着して、徒歩で奥に向かって歩みを進めると、「秡川神楽殿」と書かれた非常に荘厳な建物がありました。秡川神楽というのは、国指定重要無形民俗文化財になっており、12月の第二土曜に翌朝7時頃まで夜を徹し舞うのだそうです。これは是非見てみたいですね。
園の入り口には水神様を祭ったお社がありましたので、ご挨拶させていただいてから水辺へ向かいました。江戸末期から明治初期の頃に創建され、近年の整備で現在の場所に遷座されたと書いてあり、とても深く永くこの地と水を守ってくださっているのだと知りました。着くと、地鳴りのように湧き出るその水の量と美しさに言葉を失います。
手前には3本の管があり、自由に水が汲めるようになっています。この日は夕方だったこともあり人がいませんでしたが、日中は飲用水として汲みに来る方も多いようです。その奥に水源でしょうか、ゴーっという地鳴りのような大きな水の音が響き渡り、空気はひんやりとして、畏れすら感じる雰囲気に包まれていました。
水汲み場に手をやると、あまりの水勢にカメラも洋服もびしょびしょになりました。(当方防水なので問題なし!)撮影される際にはお気をつけください。とにかく水の量と勢いが凄まじいです。水が冷たくて気持ちよかったです。
ホタルは穏やかな水辺を好みますので激流の上流にはいないのですが、下流になると手で触れられるほど穏やかな流れになります。そして水の透明度が素晴らしく、思わず写真を撮ります。
水辺の周りは草が多く、水と遊歩道の境が非常に分かりづらくなっております。お子様はもちろん、どなたでも何かに夢中になっていますと落ちてしまう可能性もあるかと思いますので、くれぐれもご注意ください。重ねて、水辺ゆえ少々ぬかるんでおりますので、草をかき分けるような道であることも踏まえて歩きやすい服装と靴で来られることを強くお勧めします。ベビーカーや車椅子ですと走行が少し難しいかも知れません。
駐車場の唯一の街灯が着き、月が見えだす19:20頃。1匹のホタルが姿を現してくれました。ホタルにとっての禁忌は音、光です。三脚などのないカメラ素人なので、正直いい写真は難しかったですが、ノーフラッシュで頑張りましたので、よろしければご覧ください。ホタルというのは目と心に焼き付けるものですね。
ふと目を向けると、夫マンがニコニコしながら「とまった!」と。なんとホタルがシャツにとまるラッキーアクシデント。すぐにカメラを向けて記念撮影。ホタルさん、サービスショット有難うございます!その後、光を放ちながら夜空に舞う姿に何とも言えない美しさがありました。
するとホタルの様子を見に来られていたご近所の男性がお声がけくださり、ホタルを見せてくださいました。「可愛いでしょ~。綺麗だよねぇ。」と我が子を自慢するように見せる姿に、この地域に対する誇りを感じました。この水辺は絶対に守り抜きたいですね。
隣には養殖池があるのですが、その横の水路に無数のホタルが集まっており、帰り間際になってとんでもなく幻想的な景色を見せてくれました。
写真をご覧になってお気付きのかたもいらっしゃるかも知れませんが、もちろん街灯がありません。神楽殿の非常灯が少し漏れていますが、基本的には月明かりだけで歩くことになりますので、十分にお気を付けください。
●DATE●
・場所
宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田6421
・電話番号
0984-42-4560(高原町観光協会)
・駐車場
多くは停められませんので、混雑の可能性もございます。
予めご了承いただけますようお願いいたします。
・お手洗い
水辺の奥に建物あり。(男性小便器は半屋外)
・高原町観光協会 Instagram フェイスブック