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「お疲れ様です、猫どうぞ」 「グラブル」メンテ延長が“猫祭り”になったワケ

岡田有花フリーランス記者
グランブルーファンタジー公式サイトより

 人気スマートフォンゲーム「グランブルーファンタジー」(グラブル、運営:Cygames)のメンテナンスが2月9日未明から行われ、しばらくの間プレイできなくなった。午前1時から7時の予定だったメンテナンスは延長され、10時55分に終了した。

 メンテナンスの延長を告知する運営のTwitterのリプライ欄には、プレイヤーから「お疲れ様、猫どうぞ」と猫画像が次々に寄せられ、飼い猫とともに運営をいたわるプレイヤーが続出する“癒やしの空間”になっていた。なぜ、猫なのか……?

 実はグラブルは最近、猫をパーティに加入させられる「猫島狂詩曲」というイベントを行っていた。かわいらしい猫キャラを選び、名前を付けて一緒に冒険できるとあって、猫好きに喜ばれていた。

 7日には、キャラクターにチョコを贈れるバレンタインイベントが始まったが、「猫にとってチョコは毒なので猫キャラに贈れない」という声に応え、猫キャラにチョコ代わりのキャットフードを贈れる(さらに、そのキャットフードは動物愛護団体に寄付される)機能を実装するなど、猫愛にあふれた運営の対応は、猫好きの称賛を浴びていた。

 こういった背景があったため、メンテナンス延長の告知に対してプレイヤーが、猫画像を使って運営を癒やそうと試みた、というわけだ。メンテナンスが延長されると、プレイヤーにとってはプレイできる時間が減るため、ゲームによっては運営へのアンチコメントが投稿されて荒れることもあるが、グラブルの場合はプレイヤーが運営との信頼関係を築けているようで、メンテナンス延長に対していたわる声が続出したようだ。

 この様子を見た人からは「優しい世界すぎる」「グラブルがメンテ延長しても、アンチコメントがひとつもない」と驚く声が上がっている。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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