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久保建英の移籍の可能性。ラ・リーガで久保を狙う3チームとは?

森田泰史スポーツライター
ドリブルする久保(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

遅々として、進まない。

と書くと、キツいかもしれない。久保建英の去就だ。この時期は、こんなものだ。そう思うようにしている。

それにしてもーー。久保を欲しがっているリーガエスパニョーラのチームは、どこなのか。現状を整理する必要があるだろう。

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■若いタレントの発掘

ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、フェデリコ・バルベルデ、マルティン・ウーデゴール、アンドリュー・ルニン、ヘイニエル・ジェズス、久保…。近年、マドリーは、若いタレントの発掘に注力してきた。

だが、久保やヘイニエルに関しては成果を挙げているとは言い難い状況だ。

EU圏外枠の問題は確かにある。しかしながら、久保がマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、マジョルカと4回のレンタル移籍を経て、さしてインパクトを残せていない事実は軽視できない。

ビジャレアル時代の久保
ビジャレアル時代の久保写真:ムツ・カワモリ/アフロ

「クボはピッチ外ではスターだ。しかし、ピッチ内でも、そうならなければいけない」

ビジャレアル時代、ウナイ・エメリ監督は痛烈に言い放った。ピッチ外でスター、つまりメディアからの人気は大変なものであるが、ピッチ内でのパフォーマンスはそれに比例していないと断罪したのである。

久保が、エメリ・ビジャレアルで成功できなかった要因は2つある。ひとつは、ジェラール・モレノやジェレミー・ピノらを擁した競争が激しい前線でゴール・アシストを積み上げられなかったこと。もうひとつは、守備力を上げられなかったことだ。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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