あんこたっぷり!大きなおはぎをお腹いっぱい召し上がれ!「萬福おはぎ」は福島県の老舗製餡工場の看板商品
ここ最近、SNSやテレビなどの媒体でもよくみかけるようになったおはぎ。SNSで検索をすると、全国の名店の写真を掲載しているアカウント(しかも若い世代)が増えたなぁとおもう今日この頃。毎日でも食べたい!あんこ大好き!という言葉を目に、耳にするととても嬉しいなと思うのです。
さて、実はそのおはぎ。数年前に比べるとずいぶん小柄になったなぁと思うのですがいかがでしょうか。理由はおそらくその形。俵型、もしくはコロッケのような楕円型のおはぎからまんまるな球体のおはぎが増えたため、見た目の華やかさと共に小ぶりになっていったのかなと推量。確かに、おはぎは主食ではなくおやつという嗜好品としていただくのであれば、一般の方には丁度良いサイズかもしれませんね。
けれど、ごはんのように毎日でも、そしてたっぷり食べたいという時はありませんか?
今回は福島県会津若松市で100年以上の歴史を誇る岩村製餡工場さんが営む和菓子屋さん「日々餡」さんの「萬福おはぎ」をご紹介。
ご覧ください。この王道の楕円型、手の平に納まり切らない程のボリューム、確かな重量。日々餡さんからも小さなまんまるおはぎが販売されているのですが、その役2倍の大きさの堂々たる佇まい。
粒餡をたっぷり纏った「あんこ」は、たっぷり頬張っても全くくどさのない粒餡。小豆は契約栽培をしている北海道産えりも小豆と北ロマンを採用。甘さを控えた、という一言で片づけてしまうには勿体ないほどの絶妙な味加減です。それは製餡工場さんの職人さんだからこそなしえる、通常のあんこよりも糖度を抑えながらも美味しいと感じられる塩梅に炊き上げていらっしゃるから。小豆の皮も適度に残っており、素材の持つ野性味といいますが自然な風味も損なわれておらず、それがかえって親しみとお砂糖に頼らない「美味しい粒餡」の大切な要素になっているような気がします。
更に、岩手県産ヒメノモチの糯米が放つ存在感にも注目!粒感をほぼそのまま残しているので、旨味の強いあんこに負けない歯応えとふくよかさを湛えています。
あんこに対してねっとりとした糯米の「黒ごま」と「きなこ」。
実はこちらのふたつに包まれている粒餡は、あんこのおはぎよりも糖度を高めた粒餡を使用。そうすることで、きりりとした黒胡麻やふんわり上品なきなこそれぞれの香ばしさやアクセントに負けないあんことなり、全体的にバランスのとれた味わいに。個人的には、頭を垂れた稲穂のような優しい色合いのきなこが好きです。
また、いずれも仄かな塩気がきいているところもぱくぱく食べ進められるポイントかと。
おはぎはおやつか、それともご飯か…勿論お菓子なのでおやつになるのだと思うのですが、休日の朝やお彼岸、はたまた何でもない日のご飯はちょっと甘いものでスタートするのもありなのではないでしょうか。