【元捨てられない女】25年間挫折の連続…汚部屋を脱出できた「たったひとつの基準」とは?
捨てたいのに捨てられないのは、基準を多く設け、ハードルを高く設定しているからかもしれません。元捨てられない女が、汚部屋を脱出するきっかけとなった「たったひとつの基準」について解説していきます。
「ときめくかどうか」の基準で挫折した過去
10数年前、「ときめくかどうか」で選ぶ整理収納術が話題となりました。それは、「お気に入りのものだけに囲まれる暮らし」を目指すことを意味します。たしかに誰もが憧れるライフスタイルですが、当時捨てられない私にとっては、眩しくハードルが高く感じるものでした。仮にときめくものしか残してはいけないとすれば、生活に支障が出るレベルで残せるものがなかったからです。また、ときめくほどお気に入りのものはすぐには見つかりません。総入れ替えをするための時間やお金もなかったため「理想と現実の落差」を感じ、一度は挫折してしまいました。
「不快なものを手放すこと」を基準にしたらうまくいき始めた
捨て基準に対してハードルが高いと感じた私は、基準を下げてみることにしました。設定した基準とは、「不快なものを手放す」ということ。お気に入りでもないけど、不快に感じない「ただ必要だから使うもの」に関してはひとまずキープすることに。やや抽象的な基準かもしれませんが、意識してみるとよく分かります。サイズが合わなくなった服や見て見ぬふりしていた壊れた家電、用途不明の謎のコードなど。心当たりはありませんか?
日常と関わりの深いテレビやソファーの有無を考えるよりも、存在さえ忘れていたようなものを手放す方が先だと気づき、手放すスピードは加速していきました。
「不快なもの」を手放して起きた変化
「不快なもの」を手放していくうちに、自分自身の行動にも2つ変化がありました。
1つ目は、「もの」だけではなく「こと」も意識するようになったこと。「こと」とはつまり、「行動」です。目には見えませんが、不快なものが減ると当然日常の中で「不快に感じる瞬間」が減りますよね。そういった不快に感じる時間を減らすことこそが「快適な暮らし」につながっていくのだと実感しました。
2つ目は、「ときめくかどうか」で選べるようになったこと。あれだけハードルが高く感じていた基準でしたが、判断力もアップし、時間をかけてものをアップデートしていく中で妥協しないもの選びができるようになったと感じています。
捨てるのが苦手な人は「不快かどうか」で判断するとよい
捨てるときに迷ったら、損得感情やお気に入りかどうかよりもまずは、「不快かどうか」で判断してみてください。お気に入りに囲まれずとも、家中に不快と感じるものがないだけで格段に暮らしの質は向上するでしょう。