意外と知らない?こわい褒め方2つと効果のある褒め方3つを紹介!
わが子の自己肯定感を高めたい。叱らない育児をしたい。
そんな方は、わが子をを褒めて伸ばしたいと考えているでしょう。
しかし、褒め方の種類によっては、子どもにネガティブな影響を与えてしまうことがあります。
この記事では、ネガティブな褒め方やポジティブな褒め方、子どもの自己肯定感を高める承認のしかたについてまとめました。
ネガティブな影響を与える2つの褒め方
ネガティブな影響を与える褒め方には、以下のようなものがあります。
おざなり褒め
「すごい」や「上手」など、表面的な声かけのことをいいます。
具体性に欠け、子どもの行動をしっかり見ていなくてもできてしまう声かけです。
おざなり褒めばかりしていると、褒められることが行動の目的になり、褒められ依存になってしまいます。
おざなり褒めを続けると、以下のような影響が出てしまう可能性があるでしょう。
- 他者から褒められないと自分の行動に自信がなくなる
- 物事への興味を失う
- 褒められないとやる気がなくなる
人中心褒め
「かわいいね」「頭がいいね」など、外見や性格、能力などを褒めることです。
その子があまり努力しなくても得られているものをさします。
人中心褒めを多用していると、以下のような影響が出る可能性があります。
- 自分は能力が高いからと努力の必要性を感じなくなる
- 「優秀」「優しい」といった周りからの期待に応えなければいけないとプレッシャーを感じる
- 周囲から失望されるかもと感じチャレンジがこわくなる
ポジティブな影響を与える3つの褒め方
それでは、子どもにポジティブな影響を与える褒め方にはどのようなものがあるでしょうか。
具体的な褒め方は、以下のようなものがあります。
プロセス(過程)を褒める
例えば、お箸を上手に使えたとします。
「お箸上手!」と表面的に褒めるのではなく、「毎日お箸の練習頑張ってたもんね」と、お箸を上手に使えるようになるまでの努力を褒めるのがプロセス褒めです。
努力をみていてくれたことを感じられ、やる気を高めることにつながります。
具体的に褒める
子どもが絵を描いたとしましょう。
「いろんな色が描いてあって素敵」や「ここは違う色を重ねたんだね」など、物事の具体的な部分を褒めることです。
また、「優しい雰囲気が好きだなあ」「一生懸命に描いたのが伝わってくるね」など、ポジティブな感想を伝えることも効果的です。
しっかりと自分のやったことを見てくれたと感じ、自己肯定感を高めることにつながります。
もっと質問する
子どもが絵を描いたとき「この絵はどんなことを工夫したの?」「この絵のどこを描くのが楽しかった?」など尋ねてみましょう。
重要なのは、子どもがどう工夫したか、どう感じたかということです。
親が評価するのでなく、子ども自身が自分のやったことをどう感じたか引き出せるとよいでしょう。
子どものやる気を引き出す承認の方法
承認には5つのレベルがあります。
結果承認
いい結果が出た時だけ褒めること
プロセス承認
結果が出るまでの過程を褒めること
行動承認
結果が出る前にでも何か行動したことを褒めること
意識承認
何か行動を起こす前にでも、やろうとした思いを褒めること
存在承認
その人がいるだけで褒められること
「結果承認」だけをしてしまうと、褒められ依存になったり、他者からの評価を気にしてしまうようになります。
子どものやる気を高めるためには、子どもが行動を起こそうとしたことに注目し、意識承認や、行動承認、プロセス承認をしましょう。
また、存在承認の言葉を伝えることで、自分は愛されていると感じられ、自己肯定感の向上につながります。
まとめ
ネガティブな影響を与えるのはよくないと思いながらも、ついつい「すごい」「上手」と言葉に出てしまうものです。
心から「すごい」と思ったら言葉に出しても大丈夫です。
その上で、なぜ「すごい」と感じたかを子どもに伝えることで大人の思いがより子どもに伝わりやすくなります。
自分の思いを具体的に伝えることが、子どものより良い成長につながるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。