2024年9月1日昼、ハルキウへの大規模ミサイル攻撃
9月1日昼(現地時間)、ウクライナの北東部ハルキウにロシア軍の大規模な攻撃がありました。現地紙は複数の商業施設などに10発以上の着弾があったと報道していますが、ウクライナ軍からの敵ミサイル飛来数の詳細な発表はありません。
ウクライナ各紙の報道では9月1日昼のロシア軍の攻撃について弾道ミサイルや滑空誘導爆弾、巡航ミサイルなど攻撃方法が錯綜していますが、映像で確認できたのは弾道ミサイルのイスカンデルM(ないし形状が酷似している北朝鮮製KN-23の可能性もある)および地対空ミサイルのS-300防空システムの5V55迎撃ミサイル(対地攻撃運用)です。
イスカンデルM弾道ミサイル(ないし北朝鮮製KN-23)
※直径が太く主翼が無く最後尾に操舵翼
S-300防空システムの5V55迎撃ミサイル(対地攻撃運用)
※細長く主翼が無く最後尾に操舵翼
2024年9月1日昼のロシア軍の攻撃でミサイルそのものが映像で確認できたのはこの2例だけですが、着弾数は10~20発と報道されており他に何が使用されたのかは判明していません。ウクライナ空軍司令部は9月1日夜と9月2日夜の迎撃戦闘の集計結果は発表していますが、9月1日昼のハルキウへの攻撃については発表が無く飛来数の詳細が判明していません。
なおハルキウ地方検察は2024年9月1日昼のロシア軍の攻撃について以下のように発表しています。飛来した敵ミサイルについては「大規模なミサイル攻撃」「暫定情報によるとイスカンデルM」とのみ説明されています。
※ウクライナ語の発表を和訳。注釈は筆者の追記。
※破壊されたハルキウの商業施設。ガス管が破壊され引火。
※破壊されたハルキウのスポーツ宮殿(屋内スポーツ総合施設)