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親が子どもに期待する際に気をつけるべき3つのポイント~元保育士パパが考える【親の理想と子どもの将来】

hirofuminice元保育士Webライター

子どもは親にとってかけがえのない存在です。ただ元気で生きてくれさえすればよいと思うと同時に、幸せな将来を願うでしょう。幸せの定義や価値観は人それぞれ違うので、家族である夫婦や親子も幸せについての考え方が同じとは限りません。親が子どものためを思ってすることや願うことが、子どもが思い描くことと違うこともあります。親が子どもに期待することや理想が、子ども自身のやりたいことや夢と違うこともあるでしょう。果たして親が子どもに期待し、理想を持つことはよくないのでしょうか?

今回のテーマは【親の理想と子どもの将来】です。「親が子どもに期待することはよいことなのか?」「期待しないほうが子どものためなのか?」、子どもがのびのびと将来に向かって生きていける方法を考えてみましょう。

親が子どもの将来に期待するのは当然のこと

親が子どもに期待するのは決してよくないことではありません。「親ばか」という言葉があるように、親は我が子のことがかわいくて仕方ありません。子どもは親にとって特別な存在であり、子どもの不幸を望む親はいないでしょう。子どもが生まれたばかりの頃は、我が子が何かを成し遂げるのではないかと期待する親は大勢います。その我が子に期待するのは当然のことで、「期待するな」というのは無理な話です。子ども自身も、親の期待に応えようとモチベーションにして頑張れることはたくさんあります。

しかし、「親が子どもに期待するのはよくない」と言われることがあります。なぜ「親が子どもに期待するのはよくない」と言われるのでしょうか?重要なことは、「親の期待の仕方」と「子どもへの接し方」です。

親が子どもに期待する際に気をけるべき3つのポイント

親が子どもに期待すること自体はよいことですが、期待の仕方や子どもへの接し方を間違えるとよくないことになってしまいます。親の期待が逆効果にならないための3つのポイントを解説します。

親が子どもに期待する際に気をつけるべきポイント① 過度な期待をしない

親が子どもに期待をすること自体は、悪いことではありません。しかし、期待を大きくもちすぎたり期待感をあまりにも表に出し過ぎたりするのは避けましょう

【子どもにプレッシャーを与えないよう配慮する】

親が期待をし過ぎて期待する気持ちを子どもに言い続けたり無理強いをさせたりすると、子どもはプレッシャーに感じてしまいます。子どもは親の期待に応えようと思うばかりに力が入り思うような力が出せなかったり、「うるさい」と感じてやる気を失くしたりすることもあるでしょう。そのため、親はプレッシャーを与えないような配慮をすることが必要です。

【親の願いを子どもに押しつけない】

親は子どもの将来について「自分の跡を継いでほしい」「いい大学を出てほしい」「公務員になって安定した生活を送ってほしい」など、具体的に思い描くことがあります。また、子どもが小さい頃勉強やスポーツなどよい成績を残すと、将来大物になるのではないかと大きな期待を抱くこともあるでしょう。親自身が若い頃に夢を追いかけて挫折した経験があれば、なおさら子どもにその夢を託す場合もあります。しかし、子ども自身は親の願いとは別の道を志すことはよくあることです。親の願いや思いを子どもに押しつけることはやめましょう

【主語は“親”ではなく“子ども”に】

大切なのは、主語を“自分(親)”ではなく“子ども”において考えることです。“自分(親)”が「子どもにこうなってほしい」と思うことを願うのではなく、“子ども”が望むことを「応援する」「サポートする」という気持ちをもちましょう。そして子どもは親の持ち物でないので、親の思う人生を歩くわけではありません。子ども自身が満足のいく人生が送れるように過度な期待は胸にしまい、子どもの意志や気持ちを尊重しましょう

親が子どもに期待する際に気をつけるべきポイント② どんな結果も受け入れる

人生は思いどおりにいかないので、親自身も夢が破れたり挫折したりした経験が少なからずあるでしょう。自分の夢を親に反対された経験がある人もいると思います。しかし、自分のことを棚に上げたり過去のことを忘れたりしてしまい、子どもには夢を叶えてほしいと願うものです。願うこと自体は悪くありませんが、気をつけなくてはいけないことがあります

【子どもを否定しない】

親は子どもの幸せを考えて、子どもが行くべき道筋を思い描くものです。そのため、親が考える道が最善の道だと思い、子どもが違う道を選ぼうとすると反対してしまうことがあります。子どもは頭ごなしに否定されてしまうと、意欲を喪失したり親に反発したりしてしまうでしょう。まずは子どもの話に耳を傾け、自分のやりたいことを見つけた子どもを認めましょう

【失敗したときに責めない】

親の期待が高すぎると思うような結果にならなくても、がっかりしたり責めたりするのはやめましょう。頑張ってもうまくいかなければ、子ども自身が誰よりも悔しい思いや悲しい思いをしているはずです。頑張った子どもの努力を認め、悔しい気持ちを受けとめて温かい言葉をかけましょう

親が子どもに期待する際に気をつけるべきポイント③ 子どもに合った接し方を考える

一般的に気をつけるべきポイントを2つ紹介しましたが、子どもの中には、プレッシャーに押しつぶされるどころか力に変えて頑張ることができる子もいます。親に否定されると、その悔しさをバネにしてより一層頑張れる子もいるでしょう。大切なのは、我が子に合った接し方をすることです。

【子どもの気持ちを察する】

子どもに合った接し方を考えるポイントは、子どもの気持ちを察しようとすることです。しかし、子どもの気持ちを理解するのはとても難しいと感じる人は多いでしょう。子どもの気持ちがわからないときは、子どもを自分に置き換えて考えてみましょう。そして、子どもの様子を見ながらいろいろな言葉かけや接し方を試していくうちに、子どもの気持ちが少しずつ理解できるでしょう。

【子どもの気持ちに寄り添う】

どのタイプの子どもにも共通して大切なことは、子どもの気持ちに寄り添おうとすることです。基本的には子どもを応援し、サポートする気持ちをもちましょう。その際も、親には黙って見守ってほしいと思う子や話を聞いてほしいと思う子など、我が子はどのような形で応援するのがよいのか考えることが大切です。

まとめ

親が子どもに期待をするのは当然のことで、決して悪いことではありません。しかし、その期待が子どもを押しつぶすことがないよう子どもを応援する気持ちをもち、我が子に合った最善のサポートを心がけましょう。そして、人生は思い通りにならないものだということを忘れず、子どもが失敗しても温かく寄り添ってください。失敗や挫折から学べることはたくさんあるので、子どもが再び立ち上がり意欲をもって再チャレンジできるよう見守り、必要であれば言葉を掛けたり手を差し伸べたりするのが親の役目でしょう。

元保育士Webライター

元保育士で、現在はフリーランスとしてWebライターのほか、リトミックや親子遊びの指導など幅広く活動しています。保育士やリトミック指導のスキルや知識、父親としての子育て経験を基に、子育てや保育に関する情報を発信していきます。

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