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【京都市】東山区『瀧尾神社』の「夜になると龍が動き出して水を飲みに行く」大きくて迫力のある「龍」!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

JR東福寺から徒歩3分程の地にある「瀧尾神社」の前は、以前から何度も何度も通っていました。

伏見稲荷と東福寺駅の間にあるので、海外からのお客さまが京都へ来られた時などご案内していた場所です。

この度、2024年の干支でもある「辰」(龍)の素晴らしい彫刻のお披露目が行われています。

平安京以前からの降雨・止雨、水を司る龍神、高龗神(たかおかみのかみ)を祀った絢爛豪華な貴船神社奥院旧殿が移築されました。

手水舎でまずお清めします。

もちろん、こちらも龍さんです!

昇殿へは500円払って見せていただけるようです。

この日は、京都で初雪が観測されるというとっても寒い日でした!

拝殿の天井には、江戸時代後期の彫物師である九山新太郎が製作した全長8mに及ぶ龍の木彫り像が飾られています。

その迫力ったらすごいものがあります!

四方から見させていただけます。

どの角度から拝見しても迫力がすごい!

この龍の木彫り像はあまりにも精密に作られていたために、現地住民の間で「夜になると龍が動き出して水を飲みに行く」という噂が立ち、金網が貼られていました。

彫物師の九山家は祇園祭に登場する「大船鉾」の龍頭も手がけたとされたそう。

「大船鉾」を2016年に再現した際には、現在の九山新之丞が船首の龍頭のモデルとして「瀧尾神社」の龍を参考に用いたというニュースを見ました。

大丸創業者の下村彦右衛門も熱心に参拝したと伝えられる「瀧尾神社」。

確かに祇園祭の時に、「大船鉾」のモデルとなった「瀧尾神社」の龍頭が大丸百貨店のショーウィンドウに飾られていました。

御祭神は大己貴命(おおむなちのみこと)別名;大国主神(おおくにぬしのかみ)、弁財天(べんざいてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)さん。

長い列ができていました。

本殿の屋根に見える鳳凰がとっても素敵!これまた必見です!

絵馬にもしっかりと龍、大黒さん、弁天さん、毘沙門さんがいらっしゃいました。

ご本殿の中には真猿(マサル)さんたちが紙幣を持っていらっしゃいました。

瀧尾神社は大丸との関係が深く、大丸創業者である下村彦右衛門正啓が自宅のあった伏見京町から行商へ行く道中に毎日参拝していたそう。

金刀比羅宮 (祭神:崇徳天皇)

瀧尾天満宮(祭神:菅原道真)

大丸繁栄稲荷 (祭神:稲荷大神)

愛宕神社 (祭神:愛宕大神)

妙見宮 (祭神:妙見大明神)

三嶋神社 (祭神:大山祇命、木之花咲耶姫、瓊々杵尊)

などの摂末社がありました。

ご利益は商売繁盛。

神輿もお披露目されていました。

今年は「高津商会」にとって「龍」さんととってもご縁がある年になりそう。

人気の龍みくじなどは正月3が日の早い段階で無くなってしまったと神社の方がおっしゃってました。

今年は干支にちなんだ「瀧尾神社」がパワースポットとして大人気!多くの訪問客が増えることでまた活気付きますね。

「瀧尾神社」のパワーを授かれますように♪

「瀧尾神社」
京都市東山区本町11丁目718

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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