オートバイのあれこれ『マスツーリングの魅力』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今回は『マスツーリングの魅力』をテーマにお話ししようと思います。
バイク好きの皆さんはツーリングをする時、ソロ(一人)で走りますか?
それとも、マス(複数人)で走りますか?
「どっちも!」という人もいるでしょう。
今回は、前回の「ソロツーリングの魅力」に続き、「マスツーリングの魅力」をお届けします。
マスツーリングの最もいいところ。
それはやっぱり、“仲間と楽しみをシェアできる”ことではないでしょうか。
インカムがある今の時代は走行中も通話できるし、休憩タイムや食事タイムは当然ワイワイ過ごせます。
写真や動画の撮り合いなんかもできますね。
また、私が個人的に良いと思うのは、バイクの故障や事故などが起きた際に心強いということ。
一人では難しくても、自分以外の誰かがいれば簡単に対処・解決できるトラブルというのは少なくありません。
あまりこういうネガティブな話はしたくないですが、たとえば夜の峠道などで転倒して骨折などを負い、自力で身体を動かせなくなった場合、自分一人だとかなり危機的な状況となってしまうでしょう。
なんとかスマホ等を使えればラッキーですが、手に大ケガを負って操作できなかったり、転倒の衝撃などでスマホが壊れてしまっていると、通りかかる人が見つけない限り誰も助けてくれません。
一方マスツーリングであれば、当然仲間がすぐに助けてくれます。
同じ事故でも、ソロかマスかによってその後の状況が大きく変わるのです。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、「生死を分けるレベル」と言っても過言ではないかと。
そういう意味では、特にビギナーライダーの人は誰かと一緒に走るほうがいいかもしれませんね。
私は、二輪免許を取ってから10年くらいは基本的にソロ中心で走っていましたが、ここ数年はバイク仲間が増えたこともあり、マスツーリングに参加することがかなり多くなりました。
そうして最近思うのが、ソロツーリングの“気楽さ”と同じくらい、マスツーリングの“時間を共有する喜び”は魅力的だということ。
今の時代はインスタグラムやライン等のSNSが流行し、またリモートワークといったこともよく耳にしますが、直接人と人が交流する機会がどんどん減っているように感じます。
そういう時代だからこそ、リアルで人と、それも同じ趣味の人と楽しい時間を共に過ごせるマスツーリングというのは、とても健康的で有意義なのではないかと思うのです。
ソロツーリングほどのフリーダムは無いものの、それを補うだけのフレンドシップが、マスツーリングにはあるのです。