保育園の連絡帳に何書く?現役保育士が返事に困った連絡帳を図解で紹介【ウケ狙い過ぎに先生フリーズ】
現役の保育士&幼保英検1級です。
保育園では家庭と保育園との連携を円滑にするためのツールとして連絡帳を使います。
保育園の先生たちは、園児たちが登園したら保育の合間を縫って、全員分の連絡帳を確認します。
そして、午睡(昼寝)中にお返事を書くというのがルーティーンです。
一方、連絡帳へのお返事を書くときに「何と返したら良いのだろう」と迷ってしまう連絡帳がたまにあります。
今回は、現役の保育士が返事に困ってしまう連絡帳の例を図解で紹介していきますよ。
保育園の連絡帳のフォーマット
保育園の連絡帳は0歳から1歳児クラスまでは、だいたい次のようなフォーマットであることが多いでしょう。
2歳児クラス以上になると、連絡事項があるときだけ記入できるようなミニノートタイプになることが多いです。
連絡帳の記入が面倒だと思う方は、月齢が上がると毎日記入する必要がなくなるため、しばらくの辛抱です。
先生が困ってしまう連絡帳「醤油のシミで汚すぎ」
連絡帳に書いてある内容以前に、連絡帳自体が汚れすぎているお家がまれにあります。
机の上に置いておいた連絡帳に子供が醤油をこぼしたのか、茶色いシミが広がっているなどです。子供の落書きが酷すぎる連絡帳もあります。
連絡帳への返事には困らないですが、せっかく心を込めてお返事を書いている連絡帳がぞんざいに扱われていることに少々悲しくなります。
また、保育園の先生は、多くの同じ月齢の子の連絡帳をまとめて読むので、丁寧に扱われている連絡帳と雑に扱われている連絡帳とが一目瞭然です。
連絡帳の内容よりも、連絡帳自体で家庭環境を推察しています。
先生が困ってしまう連絡帳「文章が長過ぎ」
子育てで困っていることや家庭で取り組んだことなど、連絡帳に別紙を貼り付けてまで長文で記入してくださっている連絡帳。
読むことには困らないのですが、返信欄にお返事が書ききれなくてどうしようという理由で困ってしまいます。
先生が困ってしまう連絡帳「返事を書いて欲しい先生を指定」
保育士の配置基準に沿うと、中規模以上の保育園では、2歳児クラス以下はクラス担任が複数いる場合が多いでしょう。
複数担任のクラスで悩み事等を保育士に相談したい場合、「◯◯先生に相談があります」などと先生名を指定して連絡帳で相談してくださる方がまれにいます。
連絡帳は園長など担任以外の先生も読んでいます。
指定されなかった方のクラス担任の先生は、園内での評価もぐらつき、非常に悲しい気持ちになりますよね。
複数担任のうち、頼りになる先生とそうではない先生がいることもあるでしょう。
それでも、連絡帳に明記するのではなく、相談したい先生を指定したいのなら口頭で相談することをおすすめします。
先生が困ってしまう連絡帳「良い親アピール強すぎ」
本当はカレーライスだけなのに、彩りサラダやデザートまで準備したように”盛って”書いてある連絡帳を見かけます。
例えば次のような連絡帳からは”盛り臭”がしますが、保育園の先生たちがどこに注目をして盛りを見抜くかと言いますと・・
夕食は19時、朝食は早めの6時ですが、この例のお子さんは18時30分降園、朝の7時から保育園に来ているというお家ですので、「家帰ってカレーにサラダに具だくさんスープにデザートまで用意できるわけないよねえ」と思うのがひとつです。
さらに、わざわざ盛り付けに工夫をしていることを添えていますが、子どもの情報というよりママ・パパが頑張っていることを伝える情報です。
このような情報を見ると、「すごいママ・パパだと先生に思われたいのかな」とか「食事の内容を盛ってるのかな」とか邪推してしまいます。
カレーライスだけなら「カレーライス」とだけ記入してあれば大丈夫です。
きちんと夕食が出てきて、それを連絡帳に書いてくれている、それだけで保育士は「ママ・パパ頑張っているんだな」と判断します。
先生が困ってしまう連絡帳「何を食べたのか書いていない」
「完食」とだけ毎日書いている連絡帳があります。真っ白より良いですが何を食べたのか分からないので情報不足感があります。
1歳児クラス以上であれば食事の内容は情報がなくても大して支障がありませんが、離乳食の子どもはお家でどういった内容の食事を取っているのか是非知りたいです。
保育園の連絡帳を書くときは、なぜこの項目があるのかを汲み取って書くのが正解です。項目の意図が不明な場合は、遠慮なく先生たちに聞いてくださいね。
先生が困ってしまう連絡帳「ウケを狙い過ぎ」
保育園の連絡帳を公開しているお笑い芸人などの影響もあるのか、連絡帳は面白くあるべきという風潮が生まれているようにも思います。
面白連絡帳、現役保育士の立場だと地味に返事に困るのです。
子どもが面白いというより「面白い私を見てほしい」というアピールを感じてしまうため、”笑”とか”面白かったです”とか返しておかないといけないかなとか考えてしまうのです。
また、おもしろ連絡帳は、保育園からの返事で、子どもの様子を伝えることよりも保護者の面白さへの返事に文字数を取られてしまうので、惜しいなと思います。
また、上記の例だと予防接種に行ったという情報は伝わりますが、いつなのか接種後の様子はどうなのかといった肝心な情報が伝わりません。
おもしろ連絡帳は毎日ではなく、たまに程度が無難です。
まとめ
保育園の先生が返事に困ってしまう連絡帳の例を図解で紹介してきました。
毎日の連絡帳記入は面倒ですよね。記入が面倒な日は、自由記入欄未記入でOKです。
みんなが書いている例文については「保育園の連絡帳 例文を現役保育士が紹介」という記事でも紹介しているので合わせて参考にしてくださいね。