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奈良県といえば大仏様!リベイクでカリッとさくさく「らほつ饅頭」の抹茶餡は抹茶好きさんもお気に召すはず

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

時折秋の気配を半そでの二の腕からも感じられるようになりましたね。お仕事帰りや夜のお出かけの際には、いつもよりなんどなくひんやりとして心地よさをも覚える日もでてきました。

となると、喉越しの良い和菓子や冷たいものだけではなく、そろそろ温かい飲み物と一緒に秋の夜長にいただく候補の和菓子を考えてみても良いかもしれませんね。

奈良県で長年菓子卸業を営んでいる会社から1999年に独立なさった「祥樂」さん。なんとも縁起の良さそうな屋号ですね。

定番のこし餡、粒餡から桜餡など季節のラインナップも
定番のこし餡、粒餡から桜餡など季節のラインナップも

祥樂さんが本社を構える生駒郡斑鳩町にて地域との繋がりにも非常に重きを置き、地元の方々と連携して地元の食材や教育施設を通じて食育などにも積極的に取り組んでいらっしゃるのも大きな特徴です。

和菓子のみならず洋菓子の要素を取り入れたお菓子も積極的に開発なさっている祥樂さんですが、定番の愛され和菓子があるのです。今回はその中から、まだ暑さの残る季節にも相応しい「らほつ饅頭」の抹茶餡をご紹介。

らほつ饅頭(抹茶)
らほつ饅頭(抹茶)

手にのせただけで白ごまの香ばしさがふんわり
手にのせただけで白ごまの香ばしさがふんわり

らほつ、と申しますのは大仏様の頭髪のこと。小さなお団子のような球体がいくつも並んでおりますが、なんと全て右巻きで、祥樂さんがお店を構える奈良県の大仏様には492個並んでいるのだとか。

張りのある皮目です
張りのある皮目です

確かに、らほつ饅頭は一般的なお饅頭に比べるとどことなく腰高でころんとしているような印象です。拘りの米粉でからりと揚げられた黒糖生地のお饅頭は、そのまま召し上がっても油臭さはさほど感じませんが、若干ぱさつきが気になるところ。

しかし、ここはかりんとう饅頭。あらかじめ余熱しておいたオーブントースターに油不要のアルミホイルを敷き、1~2分程リベイクすることをおすすめします。

油分が気になる方は、キッチンペーパーで軽く拭き取るのもベター
油分が気になる方は、キッチンペーパーで軽く拭き取るのもベター

リベイクすると裏面もクリスピー
リベイクすると裏面もクリスピー

加熱直後は熱々すぎて手に持てない程ですが、扉をあけてしばらくすると熱も落ち着き内側にこもっていた水分も抜けてカリッとした食感が蘇ります。

さくさくと心地よい黒糖生地はあっさりとしているにも関わらず風味豊か。中餡の抹茶は幾分甘味を強く感じますが、黒糖生地の香ばしさと僅かな渋みが抹茶餡の甘さを包み込むように中和してくれるので、後半は爽やかで優雅な大和抹茶の清涼感を楽しむことができます。

自然な抹茶の芳香が心地よい
自然な抹茶の芳香が心地よい

ざくざく、ではなく、カリッと軽やか食感
ざくざく、ではなく、カリッと軽やか食感

白ごまも味変として良い役割を担っていますね、はじめはぜひ白ごまのないところから召し上がっていただきたいですね。

揚げ物は…といわず、ひとつくらいなら、いえいえ、ふたつくらいならいかがでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ

<祥樂・本店>
公式サイト(外部リンク)
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺1-7-24
0745-44-3703
10時~18時
定休日 不定休

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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