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レンヒーフォの「1試合両打席本塁打」は、エンジェルスでは10年ぶり

宇根夏樹ベースボール・ライター
カート・カサーリ(左)とルイス・レンヒーフォ Sep 16, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月16日、ルイス・レンヒーフォ(ロサンゼルス・エンジェルス)は、キャリア初のマルチ本塁打――1試合に2本塁打以上――を記録した。3回裏の1本目は右打席から、6回裏の2本目は左打席から打った。

 ベースボール・アルマナックによると、今シーズンの1試合両打席本塁打は、4月15日のフランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)、5月16日と9月5日のアンソニー・サンタンダー(ボルティモア・オリオールズ)に続き、レンヒーフォが延べ4人目だという。

 一方、エンジェルスの選手による1試合両打席本塁打は、2012年7月30日のケンドリース・モラレス以来だ。10年前のモラレスは、6回表に2本、左打席と右打席からホームランを打った。

 モラレスとレンヒーフォの前に、エンジェルスでは、デボン・ホワイトチリ・デービスJ.T.スノージェフ・ダバノンゲリー・マシューズJr.が、1試合両打席本塁打を記録している。デービスは6度、ホワイトとダバノンは2度ずつだ。

 スノーは、キャリアの途中で右打席に立つのをやめ、左打席に専念した。ちなみに、今年5月10日の試合で、アンソニー・レンドーンは左打席からホームランを打ったが、こちらは右打者だ。同じ試合で右打席に4度立ったが、ホームランは打っていない。レンドーンのレアなホームランについては、「右打者のレンドーンが初めて左打席に立ち、ホームランを打つ。スイッチ・ヒッター以外に前例はある!?」で書いた。

 レンヒーフォは、先月初旬に「エンジェルスは勝てないが、この選手はブレイク中!? 7月は打率.333&出塁率.374」で書いたとおり、7月に高打率と高出塁率を記録した。ただ、ホームランは1本だけ。それに対し、8月は打率も出塁率も.254ながら、6本のホームランを打った。9月はここまで、13試合で打率.321と出塁率.346、2本塁打を記録している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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