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久保建英の新天地が決定?マジョルカが再び「タケ」を欲しがる理由。

森田泰史スポーツライター
ドリブルする久保(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

久保建英の新天地が、決まりそうだ。

現在、久保の保有権を有するのはレアル・マドリーである。だがマドリーではヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、エデル・ミリトンのブラジル人トリオがEU圏外枠の3枠を占めている。

ブレグジットの影響でガレス・ベイルがEU圏外枠選手になる可能性もあったが、最終的にはベイルはそこに含まれないことになった。ただ、いずれにせよ久保がEU圏外枠の選手であるのは変わらない。忘れてはならないのは、その序列でヴィニシウス、ロドリゴ、ミリトンに久保が劣っているという点だ。

ゆえに、久保は移籍せざるを得ない状況になっている。カルロ・アンチェロッティ監督の復帰で、マドリーは新たなチームに生まれ変わるだろう。セルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランとチャンピオンズリーグ3連覇を支えたCBコンビがこの夏に去っていった。これまで以上に若い選手にチャンスが訪れるはずだ。

2019−20シーズンのプレシーズンの久保
2019−20シーズンのプレシーズンの久保写真:アフロ

しかし、そこに久保はいない。

久保については、この夏、複数クラブが関心を示してきた。ベティス、エスパニョール、レアル・ソシエダ…。なかでも、ソシエダはダビド・シルバの代役兼競争相手を探しており、そこに久保を嵌める考えを以前から持っていた。

ただ、ここにきて、非常に関心を強めているのがクラブがある。それはマジョルカだ。

昨々季レンタルでマジョルカでプレー
昨々季レンタルでマジョルカでプレー写真:ムツ・カワモリ/アフロ

マジョルカは再びレンタルでの久保獲得を希望しているという。また、久保の年俸(推定200万ユーロ/約2億6000万円)を負担するとされる。一方、マジョルカ側に買取オプションは付けられないようだ。

マジョルカで久保に期待されるプレー
マジョルカで久保に期待されるプレー

(全2017文字)

■マジョルカが久保を欲する理由

気になるのは、マジョルカが再び久保を欲しがる理由だ。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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