ゴールドグラブ6度の外野手が二塁のレギュラーに。複数のポジションでゴールドグラブ受賞なら何人目!?
ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、ボストン・レッドソックス時代を含め、2016年から2022年まで、主にライトを守ってきた。この7シーズン中、2021年以外の6シーズンは、ゴールドグラブを受賞した。
今シーズンの先発出場は、ライトが77試合、二塁が62試合、遊撃が12試合だ。ゴールドグラブには選ばれなかったものの、ライトとユーティリティの2部門でファイナリストとなった。昨シーズンまで、二塁手としての先発出場は通算25試合に過ぎず、遊撃手としてスターティング・ラインナップに名を連ねたことはなかった。
来シーズンは、二塁のレギュラーとしてプレーすることになりそうだ。12月4日、デーブ・ロバーツ監督は、MLBネットワークの「ハイ・ヒート」で、ベッツはエブリデイ・セカンド・ベースマンになるだろう、と発言した。
プロ入り当初、ベッツは、マイナーリーグで主に二塁を守っていた。レッドソックスの二塁にダスティン・ペドロイアがいなければ、二塁手のままだったかもしれない。ペドロイアは、レッドソックス一筋にプレーした。ゴールドグラブは4度。2008年と2011年、2013~14年に受賞した。
ベッツは、二塁手としても、ゴールドグラバーになるかもしれない。
これまでに、「2ポジション」でゴールドグラブ受賞は3人。ダリン・アースタッドは、外野(2000年、2002年)と一塁(2004年)。プラシド・ポランコは、二塁(2007年、2009年)と三塁(2011年)。DJ・ラメイヒュー(現ニューヨーク・ヤンキース)は、二塁(2014年、2017~18年)とユーティリティ(2022年)だ。
なお、10年連続ゴールドグラブのイチローは、このスパンのうち、2007年はセンターを守り、それ以外の9シーズンはライトの出場が多かったが、こういった外野手は「2ポジション」で受賞には含めていない。2010年まで、外野のゴールドグラブは、3ポジションに分かれていなかった。ユーティリティのゴールドグラブは、2022年からだ。
来シーズン、ドジャースの内野には、一塁から反時計回りに、フレディ・フリーマン、ベッツ、ギャビン・ラックス、マックス・マンシーが並ぶはずだ。外野は、左から右へ、クリス・テイラー、ジェームズ・アウトマン、ジェイソン・ヘイワードが基本となるだろう。相手チームの先発投手が左腕の試合は、ヘイワードに代わり、ミゲル・バーガスやジョニー・デルーカ、あるいはプロスペクトのアンディ・パヘスがライトを守ると思われる。
ドジャースは、FAになったヘイワードと再契約を交わした。それについては、こちらで書いた。