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怒りの下にある感情とは? (エクマンの基本感情説)

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日のテーマは、「怒りの下にある感情」です。

喜び恐れ驚き嫌悪怒り悲しみ、上記の6つは、エクマンの基本感情と呼ばれます。それ以外の他の感情は、ちょっと複雑な感情なのです。

※ エクマンとは、アメリカ合衆国の心理学者で、20世紀の傑出した心理学者100人に選ばれています。

基本感情は、それぞれの感情が、
他と明確に区別できる特異的な生理的反応表情のパターンを持っています。

たとえば、悲しみの感情は、主に左偏桃体と右側側頭の活動があり、涙を流して顔
をしかめる…などの表情として表出が見られます。

基本感情は生得的に備わっているとされ、基本感情により生じる表出や認知は、各
民族・各文化を越えて普遍なものであると考えられています。

カウンセラー、特にスピリチュアルカウンセラーの中には、「怒り感情の下には、悲しみの感情がある」と仰っている人がいらっしゃるのですが、実際そのようなことは少なく、怒りの感情の下には、やっぱり怒りの感情しかないことのほうが多いです。

怒り感情は大変に原始的な感情で、複雑な感情を持てない下等生物でも、怒り感情は持てると言われています。

ただ、よく自分の心を観察すると、怒りの感情と共に、悲しみの感情があることはあり、そう言った意味では、「怒り感情の横には、同時に悲しみの感情があることがある」とは言えそうです。

あなたは、6つの感情(喜び恐れ驚き嫌悪怒り悲しみ)のうち、どの感情を持ちやすいですか? 1日24時間のうち、どの感情を多く持ってらっしゃいますか? 出来ることなら、意識して喜び感情を多く持てるよう行動できるといいですね。

喜び感情を持ちたかったら、人に親切にしてあげることです。そう、人は、他者から喜んでもらえると、自分も嬉しいと感じられる…素敵な生き物なのです。


というわけで、今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。


      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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