【ゴルフ】最新の測定器で弾道やスイングを解析 有効なデータの活用方法とは
プロが使う弾道測定器などの最新機器
プロツアーで戦う選手が、練習打席に高性能弾道測定器を置き、示される測定結果の数値を見ながらスキルアップや調整をはかることは当たり前の光景になってきた。
選手個人が所有しいるケースが多いが、指導を受けているスイングコーチが所有している場合もある。トラックマンやGCクワッド、フライトスコープなどを使った弾道測定はツアー選手にとって身近なものになっている。
また、スイング中の足圧や回転トルクの変動などを測定するスイングカタリスト、クラブだけでなく体の動きも測定するモーションキャプチャー、ギアーズなども、ツアー選手が活用しやすい状況になりつつある。
下記記事の中に、笹生優花(全米女子オープン2021優勝)のスイングを、GCクワッド、スイングカタリスト、ギアーズを使って、解析しているユーチューブ動画があるのでご覧いただきたい。
<関連記事>
【女子ゴルフ】笹生優花選手のスイング解析(GOLFERS SUPPORT)
一般ゴルファー向けのものも続々登場
上記で挙げた機器は高価格。多くの一般ゴルファーが所有するのは、非現実的だ。
しかし、高性能でありながらも低価格な弾道測定器も登場した。上記で挙げたものよりも測定項目の数が減ったりするものの、「これだけの項目が測定できれば十分」と感じるものもある。精度に関しても、高価格帯のものと遜色がないものもある。
今後さらに、普段の練習でマイ測定器を使いながら練習に励むゴルファーが増えるのではないだろうか。
スイング中の体の動きを解析するスマホのアプリ(無料or低価格)も、これからより優れたものが登場しそうだ(すでに登場しているものもある)。
小手先で数値を整えても効果は薄い
科学の力はゴルファーにとって大きな力となるが、扱い方には注意が必要だ。小手先で数値を良くしても、上達にはつながりにくい。例えば、ヘッド軌道が、アウトサイドインの度合いが強過ぎるとなった場合、インサイドアウトのイメージでスイングしてスクエアな軌道になればそれで良いかといえば、そうではない。
できるだけ根本的な部分にタッチしながら、いろいろと探りながら、イメージ通りの数値に近づけていくことが大切だ。グリップやアドレスなど、数値とは直結しない部分にも目を向けながら、スイングを調整や再構築するスタンスをとると、将来測定されるデータが高い水準で安定する可能性が高まるだろう。
<関連記事>
効率の良いゴルフ上達のためのデータ分析 選手の力を引き出す科学の力(GOLFERS SUPPORT)