Yahoo!ニュース

ENHYPEN 独占インタビュー/話題の「グローバルK-POPライジングスター」に直撃!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
独占インタビューに応じてくれたENHYPEN(写真提供=BELIFT LAB)

韓国はもちろん、日本をはじめとする世界各国でも人気の7人組グループ・ENHYPEN(エンハイプン)。

日韓同時放送だけではなく、アジア圏でも人気を誇った超大型プロジェクト『I-LAND』で、世界中のファンによる投票とプロデューサーからの評価で選ばれた彼らがデビューして早2年。

2020年にデビューした「K-POP第4世代」と言われる男女グループの中でも飛び抜けた人気を誇り、その圧巻のステージから「グローバルK-POPライジングスター」「新時代のホットアイコン」(『スポーツソウル』)とも評価されている。

(参考記事:【SS解説】今やホットアイコンのENHYPEN、K-POPグローバルスターに前進)

今年10月26日にリリースした日本1stアルバム『定め』はオリコン週間アルバムランキングでトップに立つなど、その勢いは止まらない。

今年は初のワールドツアーも敢行中。韓国を皮切りに10月からはアナハイムやシカゴ、ニューヨークなどアメリカ6都市ツアーを成功させた。

そして11月には待望の日本公演『ENHYPEN WORLD TOUR 'MANIFESTO' in JAPAN』もスタート。愛知・日本ガイシホール(11月1日・2日)から始まったツアーは、大阪・大阪城ホール(11月9日・10日)へと続き、11月15日・16日は神奈川・横浜アリーナで最終公演を迎える。

(写真提供=BELIFT LAB)
(写真提供=BELIFT LAB)

そんな注目のENHYPENに直撃。独占インタビューを2回にわけて紹介する。

――まずは初の日本ツアーの開催おめでとうございます。“ENGENE”(ENHYPENのファンたちの総称)も喜んでいるでしょうし、音楽ファンたちも注目していますので、まずはメンバー紹介から始めましょう。自己紹介に加えて最近覚えた日本語も教えてください。リーダーのJUNGWONさんからお願いします。

JUNGWON(ジョンウォン):はじめまして。JUNGWONです。僕が最近覚えた日本語は「おなか」です。日本のカレーが大好きなので、おなかいっぱい食べたいですね!(笑)

SUNOO(ソヌ):こんにちは。SUNOOです。僕が最近、覚えた日本語は「みかん」です。もともと「キュル(韓国語で“みかん”」が大好きで、日本のみかんも食べてみたくて覚えました。

HEESEUNG(ヒスン):こんにちは。HEESEUNGです。僕が最近覚えた日本語は「信じられない」です。日本のアニメを見て覚えました。

SUNGHOON(ソンフン):こんにちは。SUNGHOONです。最近覚えた日本語は何だろう…あ、「ふたつ」です。ひとつ、ふたつ、みっつと数える、「ふたつ」を覚えました。

JAKE(ジェイク):はじめまして。JAKEです。僕は「いくらですか?」。買い物をするとき、かならず必要ですから。

JAY(ジェイ):こんにちは。JAYです。僕は、僕たちの初の日本フルアルバムのタイトルにもなっている「さだめ」です。韓国語だと「スンミョン(宿命)」に近い言葉だと聞きました。

NI-KI(ニキ):こんにちは。NI-KIです。えーと覚えた日本語は…。僕も日本語ですか?(笑)。最近で印象に残った日本語ですか? そうだなぁ……。最近、改めていい言葉だなぁと思うのは「喜怒哀楽」ですね。響きが良くてグッとくるというか、なんでしょうね。一番好きな感情は、やっぱり「喜び」かなぁ。

―待望の日本ツアーでENHYPENのメンバーたちもファンのみなさんも、まさに「喜び」や「楽しさ」を噛みしめているのでは?

NI-KI:日本でファンのみなさんと直接お会いできるのは今回が初めてなので、たくさんの思い出を作りたいという一心で準備してきました。今回、日本で初めてのコンサートにもかかわらず、いずれも大きな会場でライブができて本当に光栄です。これもすべてENGENEのみなさんのお陰だと思ってますし、そんな期待というか信頼に、僕たちはパフォーマンスでしっかりお返しできるよう頑張ります。

JAY:デビュー以降、日本ではENGENEのみなさんとはオンラインイベントでしかお会いできる機会がなかったので、「いつか来日できたらいいな」とずっと思っていました。その願いがやっと叶ったという感じですね。

SUNGHOON:ステージの上に立つだけで感じるんですよ。ENGENEの方々の気持ちが表情や眼差しから伝わってくるんです。まだ歓声は我慢しなければなりませんが、その代わり拍手や手拍子などで盛り上げてくれますし、エチケットもしっかり守ってくださって、いつも本当に感謝しています。

HEESEUNG:僕たちがデビューしてから2年ほど経ったのですが、やっと来日することができて、とても嬉しいです。しかもツアーだけではなく、日本でフルアルバムも発表できて感謝の気持ちでいっぱいです。

ENHYPENのステージ(写真提供=BELIFT LAB)
ENHYPENのステージ(写真提供=BELIFT LAB)

―その日本1stアルバム『定め』についてお聞かせください。今回のアルバムには日本オリジナル楽曲も収録されていますが、各自“推しソング”はありますか?

NI-KI:今回のアルバムには、日本オリジナル楽曲がいくつか収録されていますよね。そのひとつである『Make the change』や『Always』などの曲が、僕は好きですね。

「オリコン週間合算アルバムランキング」で2週連続1位を獲得した『定め』のジャケット(写真提供=BELIFT LAB)
「オリコン週間合算アルバムランキング」で2週連続1位を獲得した『定め』のジャケット(写真提供=BELIFT LAB)

―2曲ともにドラマ主題歌にもなりました(『Make the change』は『最高のオバハン 中島ハルコ』、『Always』は『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』の主題歌)。

SUNGHOON:だからというわけではないですが、僕も『Make the change』が好きかな。

JAY:僕も同じ。

HEESEUNG:僕も『Make the change』。

JUNGWON:僕は『Always』かな。

JAKE:僕も!

SUNGHOON:『Always』も良いですよね。

SUNOO:僕は『Forget Me Not』です。

―『Forget Me Not』はアニメ『RE-MAIN』主題歌でしたね。いずれも日本語楽曲ですが、日本語で歌うということは難しくありませんか? 例えばJUNGWONさんは過去のインタビューで日本語の「つ」の発音が難しいと仰っていました。

JUNGWON:そうですね。「つ」の発音は今でも難しいですが、普段から日本語を勉強し、だいぶ慣れてきました。ただ、会話になるとまだ難しいかも、です(笑)。教科書や台本など日本語を「読む」という機会はたくさんあるのですが、日本語でフリートークをしたり、会話するようなことはどうしても少ないので。イントネーションも勉強したので以前よりも難しいとは思わなくなりましたけど、まだまだです。

――NI-KIさんから見て、他のメンバーのみなさんの日本語はいかがですか。

NI-KI:ヒョン(韓国で「兄さん」という意味)たちはみな、かなり上達していると思いますよ。JAYヒョンはもともと日本語が上手かったし、他のメンバーたちも日本での活動を続けているうちに発音やイントネーションが良くなってきています。レコーディングをする度に上手になっていくので、驚いています。

――今回のアルバムのタイトル曲である『Future Perfect (Pass the MIC) [Japanese Ver.]』の韓国語.verも話題です。歌詞やMV構成はENHYPENを生み出した『I-LAND』のテーマソングでもある『Into the I-LAND』のようでもあったし、BTSを語る上で欠かせない『FIRE』を彷彿させてENHYPENの分岐点になのではという見方もあるようですが?

JUNGWON:それについては僕たちから何か決まった答えをお話しするのは難しいですね。5月にリリースした2ndシングル『DIMENSION : 閃光』の時も「次の楽曲ではこんなことをしよう」というよりも、僕たちの今の感情をアルバムに詰め込んだという感じでした。今回のアルバムをリリースする過程でも、世の中にはさまざまな変化があり、それによって僕たちの中にもいろんな感情が芽生えた。そうした変化が次の、また次のアルバムなどにも反映されてるのではないかと思います。

――なるほど。では、今後やってみたいコンセプトなどはありますか?

JUNGWON:うーん。そうですね。まだやったことのないコンセプトがたくさんあるので、何でも挑戦してみたいです!

――具体的にどのようなコンセプトやってみたいですか? シックなイメージが強いENHYPENですが、今回のアルバムには明るい雰囲気の楽曲もありましたね。

SUNGHOON:今回の『Make the change』『Always』『Forget Me Not』のような明るく元気が出る楽曲はこれからもやっていきたいです。

JAKE:僕たちはシックでダークな雰囲気のコンセプトがより得意じゃないかなと思っています。

NI-KI:JAKEヒョンも言った通り、シックでダークな雰囲気が似合うグループなので、いずれにしてもその雰囲気は守りつつ、新しいことに挑戦していくと思います。

――シックでちょっぴりダークな今のコンセプトは、言うなればジャストフットしたスーツのように、自分たちに合っているわけですね。

SUNGHOON:ええ。とても気に入っています。   

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

慎武宏の最近の記事