都内では即完売続出!「金花堂はや川」さんのとろ~り羽二重餅とシュー生地のハイブリッド和菓子
和洋折衷のお菓子。これは和菓子?洋菓子?どちらとも言い切れないけれど、美味しいものは沢山。その土地のお土産として購入するような、いわゆる銘菓にもそういったお菓子が多くみられるような気がします。
福井県勝山市。恐竜の化石が多く発掘されることや、世界的にも有名な恐竜博物館があるということから、恐竜をイメージした和菓子も沢山販売されているユニークな土地。その地で1926年からお店を営んでいる「金花堂はや川」さん。勿論(?)恐竜の和菓子も販売されているのですが、はや川さんの代名詞ともいえるお菓子があるのです。
今回は、都内百貨店やアンテナショップでは予約必須ともいえるほど大人気の作品「羽二重くるみ」をご紹介。
約5cm四方の正方形、というのもどことなくハイカラなイメージのお菓子。独特な平たいシュー生地からは、バターや卵の芳醇な香りが強かに広がります。まだらなきつね色のシュー生地からは、なんともいえない温もりが。
そして艶やかで透明感のある羽二重餅は、ぷよんとシュー生地の間からこぼれる悩ましいシルエットがどことなく色っぽいと思うのは私だけでしょうか。
むぎゅっ、とやや目の詰まったシュー生地は一般的なシュー生地よりも塩気が若干強く、粘り気のある羽二重餅と一緒に噛みしめるごとにじんわりじんわりと甘味と塩気が混ざっていきます。バターの乳脂肪分を確かに感じられるものの、羽二重餅特有の糯米が醸し出すふくよかな甘味の土台がしっかりと整っているので、洋菓子要素に偏らず和菓子としてのバランス感覚に優れていると思います。
また、時折垣間見えるくるみも、ローストしているだけではなく飴で炊かれているので少量でもコクやまろやかさ、香ばしさといった要素が引き立てられています。これだけで食べても美味しいんだろうな、と容易に想像がつきました。
奇をてらっているわけではない和洋折衷のお菓子。個人的にはもう少し塩気があっても嬉しいな、と思いました。甘辛いではなく、あまじょっぱい、は日本人が大好きな味わいのコンビネーションのひとつですよね、きっと。
人気商品ですが、お取り寄せも可能です。ハイカラでエレガントな羽二重くるみ、和洋双方のいいとこ取りです。
<はや川・勝山本店>
公式サイト(外部リンク)
福井県勝山市旭町1丁目400−2
0779-88-4744
9時~18時30分
定休日 火曜