新型iPhoneの名称、「iPhone X」と「iPhone 8」になる?
米国太平洋時間9月12日午前10時から開催されることが発表されたAppleのスペシャルイベント。今回は建設中の新社屋Apple Park内にある1000人収容のThe Steve Jobs Theaterでの開催となりました。日本時間9月13日午前2時からは、ライブ中継も予定されています。
そんなイベントの主役は新型iPhone。その名称についてはこれまで、「iPhone 8」「iPhone 7s」シリーズと言われてきましたが、最新の情報では異なる名称が指摘されています。
オランダのウェブサイト「iCulture」が信頼できるソースからの情報として伝えたところによると、これまで「iPhone 8」と言われていた有機ELディスプレイ搭載、ホームボタン非搭載の新モデルについて「iPhone X」(アイフォン・テン)になるとしています。
また、これまで「iPhone 7s」シリーズと言われてきた「iPhone 7」シリーズの後継モデルについても、「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」になるとのことです。
Apple's jubileumtoestel heet iPhone X Scoop ‘We're calling it the iPhone X’
https://www.iculture.nl/iphone/iphone-x/
この名称が最終的なものになるかは、発表まで分かりませんが、これまでiPhone XのことをiPhone 8と呼んでおり、iPhone 8のことをiPhone 7sと呼んで、それが長らく流通してきたことを考えると、Appleの噂のニュースに精通していた人ほど、モデル名に混乱しそうですね。
非常に論理的
iPhone Xという名称について、記事では非常に論理的だと指摘しています。iPhone 10周年を記念するモデルであり、またiPhoneとしては10機種目となるデバイスになります。そのため、10を表すXを名称に付けることは、利にかなっているというわけです。
加えて、Appleはこれまで、製品名に「X」(10)」という名称を使ってきました。2016年のWWDCで名称が改められましたが、それまではMac向けのOSについて、「OS X」という名称を使ってきました。これはMacOS 9の次のバージョンであり、アーキテクチャ面も含めて次世代版へと移行したタイミングで、「X」をOSのブランド名に採用しています。実際、現在のバージョン名も10.xxとなっています。
今から思えば、iPhoneに「X」を用いることもあって、OS Xという名称をやめたのかな、と勘ぐってしまいます。
また、iPhone 7sシリーズ改め、iPhone 8シリーズについても、メジャーバージョンアップする事は、iPhoneのマーケティング戦略上非常に重要だと思いました。iPhone 7シリーズは、2世代前のiPhone 6シリーズと同じデザインで登場し、特に中国市場では「全く新しいiPhoneを待つ」として販売の低迷の1つの要因になっていると指摘されました。
iPhone 8シリーズは、ワイヤレス充電に対応するため、アルミのユニボディからiPhone 4シリーズのような、フレームとガラスの背面を持つデザインに改められることになります。デザインが刷新されることは、内部的に性能が向上する以上にインパクトを与えます。そしてセカンドモデルではない、メジャーバージョンアップのモデルであることをアピールすることも、ユーザーの買い替え需要を喚起する上で効果的になるのではないでしょうか。