5G iPhone SEを来年前半に発売か mini廃止へ、「Clubhouse」は招待制廃止
筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース2本をダイジェストで
[1]5G対応iPhone SE(第3世代)を22年前半に発売か mini廃止へ
米アップルがスマートフォンの廉価モデル「iPhone SE」(第3世代)を2022年前半に発売する見通しだと、Nikkei Asiaが7月21日に報じた。同モデルとして初めて高速通信規格「5G」に対応する。これに伴い、アップルは4G対応iPhoneの新規市場投入をやめるという。
新たなiPhone SEは、今秋の発売を予定するiPhoneの高価格帯モデルと同じ「A15」プロセッサーを搭載するもよう。本体は「iPhone 8」を刷新したようなデザインで、ディスプレーは4.7インチ。OLED(有機EL)ではなく液晶になると関係者は話している。
一方で、iPhone22年モデルのラインアップには小型モデル「mini」は含まれない。昨年11月に発売した5.4インチ型「iPhone 12 mini」は売れ行きが芳しくなく、アップルは今年前半の生産台数を大幅に削減した。今年発売予定のminiについても生産計画を縮小しているという。
22年秋発売のiPhoneは、6.1インチ型が2モデル、6.7インチ型が2モデルといったラインアップになると関係者は話している。
[2]音声SNS「Clubhouse」が招待制廃止、「すべての人が利用可能に」
音声SNSの「Clubhouse(クラブハウス)」が招待制を廃止した。運営会社の米アルファ・エクスプロレーションが7月21日に明らかにした。これまで参加するには、既存利用者からの招待が必要だった。「ベータテスト段階を終え、次の章に進む準備ができた。順番待ちがなくなり、すべての人が利用できるようになった」と述べている。
クラブハウスは2020年3月にサービスを開始。電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)やフェイスブックのザッカーバーグCEOなどが参加して人気に火が付いた。21年5月にはそれまでのiOS版に加え、Android版アプリの配信も開始。以降、利用者が1000万人増えた。
米調査会社のセンサータワーによると、21年6月のアプリダウンロード数は約780万件で、前月の370万件から大幅に増加。21年1月時点で8人だった従業員数は58人に増えた。21年7月14日にはDM(ダイレクトメッセージング)機能「Backchnannel(バックチャンネル)」を導入した。すでに9000万件のDMが送信されたという。
一方、フェイスブックやツイッター、スポティファイ・テクノロジーが同様の音声サービスを開始しており、クラブハウスは新たな競争に直面していると、ロイターは報じている。