【京都市右京区】梅は咲いたか桜はまだかいな? 洛西の梅宮で早咲きの梅 続く寒波 春はまだこれから!
「梅は咲いたか桜はまだかいな」ということで、春が待ち遠しい季節になってきましたでしょうか! 梅だよりを探しに、梅津というくらいだからきっと梅があるだろうと右京区の梅津地域へやってきました。梅宮大社には約35種450本の梅が植わっていて、「梅津」という地名の由来になっているそうです。ただ、「梅津」にはもうひとつ説があって、かつて桂川の土砂が段差の低いこの辺一帯を埋めたので、「埋め津」が語源だとの説もあります。
さて、梅宮大社の境内はというと、極早咲き・早咲きの梅が咲き始めたばかりでした。ほとんどの梅はまだつぼみで、これからといった感じでしたね。気象庁大阪管区気象台が2022年2月14日に発表した大雪に関する緊急発表によると、「~不要・不急の外出はお控えください~……。近畿北部では17日(木)は警報級の大雪となるおそれがあります。」とのこと。まだ寒さは続きそうですね!
梅宮大社は、今から凡そ千三百年前に権勢を誇った豪族、橘諸兄(モロエ)の母、県犬養三千代(アガタイヌカイミチヨ)が、橘氏一門の氏神として始めてお祀りした神社です。鎮座されていたのは、今の京都府綴喜郡井手町付近だったと伝承されています。
平安時代の始め、嵯峨天皇の皇后となった橘嘉智子(タチバナノカチコ・檀林皇后)によって現在の地に遷されました。四月上の酉の日に行われる梅宮祭は、当時、皇后が盛大な祭儀を行ない、神前で雅楽が奉納したことに始まると言われています。
四座を祭神としていますが、その一つに酒解神(サカトケノカミ)が鎮座していることから造酒の神として知られていて、楼門の上には酒樽がぎっしりと奉納されています。
また皇子に恵まれなかった檀林皇后が本殿の横に据えられている「またげ石」をまたいで子どもを授かったと伝わることから、子授け祈願や安産祈願にも多くの人が訪れます。この石をまたげば子宝に恵まれるとされ、その下の白砂は安産のお守りとなっています。
庭園はかきつばたや花しょうぶの名所として知られ、梅、桜、八重桜、椿、つつじなどもあり、季節ごとに楽しめます。
また、境内には猫がいっぱい。社務所の横には猫のおうちがたくさんあります。「神社で飼っているのでエサは与えないでください」とのことでした。コロナ禍を吹き飛ばす温かい春が待たれます!
梅宮大社 京都市右京区梅津フケノ川町30 075-861-2730