ワーナー・ディアンズも「強い」と驚愕。テビタ・タタフ、日本代表復帰の心境。【ラグビー旬な一問一答】
今季、フランスのボルドー・ベグルの新加入選手として、同国1部リーグ・トップ14で準優勝したテビタ・タタフは、本人の証言によれば7月5日に日本代表に合流している。
フォワード第3列のナンバーエイトとしてパワフルな突進、ジャッカルを魅力とし、東海大2年だった2016年に日本代表デビュー。21年にはブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの一戦でも活躍したが、昨秋のワールドカップフランス大会には出場ならず。コンディションなどの理由から、選考段階で代表を離脱していた。
ボルドーでの活躍はその後のこと。今年にメンバーを刷新の日本代表では、帯同して4日目にあたる8日に本格的なチーム練習に参加。同日、オンラインで会見した。
2度目の登板となったエディー・ジョーンズ新ヘッドコーチ率いる日本代表は、6月6日より本格始動している。
22日のイングランド代表戦を17―52で落とし(東京・国立競技場)、29日、7月6日の対マオリ・オールブラックス2連戦は若手主体のJAPAN XVで戦い1勝1敗(東京・秩父宮ラグビー場、愛知・豊田スタジアム)。13日には日本代表としてジョージア代表とぶつかる(宮城・ユアテックスタジアム仙台)。
以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。
——日本代表について。
「スピード、速いですね。あとはフォワードが走り勝つ感じ。フランスでは、ゆーっくりなラグビー、フィジカルなラグビーをする。こっちはもちろんフィジカルはあるけど、スピードが速い。ここに自分がチャレンジする。
このスピードのラグビーには、相手もついてこられない。それに自分もチャレンジしたいです」
——ご自身がフランスで成長させた点は。
「自分的にはフィジカルが伸びたと思っています。ウェイト(トレーニング)は、あまりしないけど、する時はしっかりする。スピード、パワー系を。(現地では)トレーニング内容、飯のチョイスとかも(気を付けた)。シーズン中は120~123キロのボディウェイトでやっていました。その後、少し増えたけど、しっかり戻して、(日本代表のコンセプトである)『超速ラグビー』でいいプレーができるようにします」
——ジョーンズさんからはどんなリクエストをもらっていますか。
「アタックのところ。ボールキャリー(突進役)として、どんどんゲインラインを切る。自分のスキルで前に行けるようにする。…それを、日本でもやって欲しいと言われています。(ジョーンズはフランスのシーズン中に)こちらに会いに来て、『日本代表でプレーしてもらいたい。フィジカリティを日本で活かして欲しい』と話していました」
——日本代表に合流後は。
「前に一緒にプレーしたメンバーとは、『久しぶり』とか『おかえり』とか。新しいメンバーは『よろしく』とか。きょう、初めてチームの練習をしました。スピードも速く、久々に暑いなかでラグビーを…。自分的にはちょっときつかったです」
——改めて、昨秋のフランス大会に出られなかったことはどう振り返りますか。
「残念でした。これからも、次のワールドカップ(2027年のオーストラリア大会)を目指して、身体のケアをしていきたいです」
欧州最大クラスのリーグにあって、強みのフィジカリティをさらに磨いたというタタフ。日本代表では身長2メートル超のワーナー・ディアンズから「テビタは、強すぎっす。コンタクトが。ボールキャリー、タックル…。フランスでまた成長したな…と」と太鼓判を押されていた。
ディアンズも近い将来の欧州挑戦を目指しており、「また(タタフと現地の様子などについて)話さないといけないですね」と続けた。