「ミスター満塁」は今年も健在!? 通算本塁打の約30%はグランドスラム。今春初のホームランも…
3月1日、ロイス・ルイス(ミネソタ・ツインズ)は、3回裏、1死満塁の場面でホームランを打った。今春の1本目だ。それまでの6打席は、いずれも、満塁ではなかった。
レギュラーシーズンで記録している通算17本塁打のうち、1本目、9本目、10本目、13本目、16本目は、満塁本塁打だ。17本中5本、全体の29.4%を占める。
満塁の通算13打席は、5本のグランドスラムの他に、2本のシングル・ヒットと1四球があり、24打点を挙げている。打率は.583、出塁率は.615だ。
ルイスは、2017年のドラフトで全体1位指名を受けた。ここまでは、2シーズンの計70試合で打率.307と出塁率.364を記録している。昨年のポストシーズンは、6試合で4本のホームラン――2ラン本塁打が1本とソロ本塁打が3本――を打った。レギュラーシーズンの出場試合が少ないのは、怪我が理由だ。健康に過ごすことができれば、「ミスター満塁」にとどまらず、スーパースターになり得る。
今シーズンの年齢(6月30日時点)は24歳。もともとは遊撃手だが、ツインズの遊撃にはカルロス・コレイアがいるため、三塁を守る。
ちなみに、満塁本塁打の通算最多は、アレックス・ロドリゲスの25本だ。696本塁打のうち、満塁本塁打は3.6%。満塁の310打席は、打率.340と出塁率.387を記録し、286打点を挙げた。
ルイスと同じく、A-RODもドラフト全体1位だ。こちらは、ルイスが生まれる6年前、1993年のドラフトでシアトル・マリナーズに指名された。2人とも、高校からプロ入りし、時期は異なるものの、遊撃→三塁のポジション変更も共通する。