長崎の繁華街で

長崎市の、あの有名な思案橋というネオンのアーチをくぐれば、そこは街一番の繁華街。その通りには様々な良きお店が立ち並びます。そのひとつに、創業昭和57年の深夜食堂「半蔵」があります。現在の場所に移転したのが令和2年のこと。それまでは、思案橋電停のある電車通り沿いで、長らく思案橋の顔として営業してきた地元民こそ愛するお店です。筆者も地元が長崎故、20年以上前から、以前のお店にはよく通ったものです。

思案橋の通りを少し歩けば、通り沿いに明るい看板が出ています。その看板から少し奥に入った場所にお店があります。以前にお店があった場所からも徒歩数分くらいの場所ですが、こちらも繫華街の中心部。夜のみの営業ですが今も変わらず、日々多くの長崎人が夜食や〆のメニューをいただきに訪れるお店です。

以前は昭和レトロな年季の入ったお店でしたが、今は綺麗で広々としています。明るい店内は、カウンター席やテーブル席があり、深夜でも多くの人が訪れる、まさに長崎の深夜食堂ですね。

メニューもこのように、定食や一品メニュー、そして串焼きと豊富。その中でも絶大な人気を誇るのがハンバーグ。半蔵のハンバーグといえば、昔からこの思案橋で有名な名物メニューでした。以前は「くわ焼き 半蔵」と看板に書かれていて、ハンバーグと串焼きがメインだったのですが、現在は二代目に代変りし、メニューもかなり増えたような気がします。

半蔵のハンバーグ

これが長崎の繫華街で絶大な人気を誇る、半蔵のハンバーグです。長崎人は〆のメニューにこのハンバーグを選ぶ人は数多くでしょう。鉄板で焼き上げられたジューシーで良き焼き目のついたハンバーグは、お肉の旨味が最高の仕上がり。何故ゆえに飲んだ〆に食べたくなるのか魅惑のメニューです。
そして凄いのが、お店でいただく人も多いのですが、この繁華街にある数多くのお店から、テイクアウトの注文がまた多いのです。

目玉焼き

何故かメニューで見ると食べたくなる目玉焼き。日本人の国民食ともいえるのではないでしょうか。こんな鉄板で焼いてくれるお店の目玉焼きは絶品です。

ハンバーグ目玉焼きのせ

これぞ魅惑のメニュー、半蔵のハンバーグに目玉焼きをのせた逸品。最高の組み合わせのメニューです。長崎人の〆のメニューですが、定食でごはんと味噌汁でいただくのも最高。まさに長崎人が愛する名物食堂です。目玉焼きをぷちゅっと潰して、黄身を交えたハンバーグにマヨを絡めると絶品ですよ。

串盛り合わせ

半蔵のもう一つの名物メニューが串焼き。昔はくわ焼きなんて言ってました。こちらはおまかせの12本盛りです。綺麗に焼き上げられた串は、ネタも大きくてとっても美味しそうです。

牛バラにせせり、エビにつくねなどなど。焼き鳥とはまた違う、しっかりと一本一本が存在感のある串の数々。ネタの良さも伝わります。これをアテに飲む酒は、本当に美味いのです。

このエビが最高。こんがりと焼きあがり、プリっぷりの食感です。これはぜひいただきたい一本ですね。

そしてえのき巻。このタレの味わいが最高。えのきを巻くバラも美味いのです。

創業から40年余、長崎の繁華街の顔として愛され続けるお店。筆者もその歴史の中で味わってきた一人。今もなお、名物メニューのハンバーグや串焼きはそのままに、ハンバーグを使ったハンバーガーなんかもメニューに加わり、老舗の風格や人気はそのままに、新たな世界を切り開くお店。長崎一の繫華街である思案橋で、名店のひとつであることは間違いありません。

半蔵