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パドレスも10ゲーム差を跳ね返す!? ドジャースをスウィープし、その差を4.5ゲームまで縮める

宇根夏樹ベースボール・ライター
ルイス・カンプサノ(左)と大谷翔平 Jul 31, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月18日の時点で、ヒューストン・アストロズは、ア・リーグ西地区の2位タイに位置し、1位のシアトル・マリナーズに10.0ゲーム差をつけられていた。

 現在、アストロズは、マリナーズとゲーム差なしの地区首位に立っている。

「1ヵ月前には10ゲーム差をつけられていたチームが地区首位に立つ」

 一方、サンディエゴ・パドレスは、6月18日の時点で、ナ・リーグ西地区の4位にいた。1位のロサンゼルス・ドジャースとの差は、こちらも10.0ゲームだった。

 7月30日と31日に、パドレスは、ドジャースをミニ・スウィープし――2試合のシリーズ――その差を4.5ゲームとした。5月5日以降、パドレスがドジャースまで5.0ゲーム差以内に近づいたのは初めてだ。

 ドジャースは、4月1日から単独首位に立ち続けている。ただ、6月19日以降は、パドレスの22勝11敗(勝率.667)に対し、ドジャースは17勝17敗(勝率.500)だ。1試合の平均得点は、6月18日までの75試合が5.04、6月19日以降の34試合は4.59。平均失点は、3.61→5.21と推移している。得点の減少よりも、失点の増加が目につく。パドレスとの直近2試合のスコアは、5対6と1対8だ。

 ドジャースに接近しているのは、パドレスだけではない。アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、7月2日の時点で、ドジャースと11.5ゲーム離れていた。7月9日の時点でも、10.0ゲーム差があった。現在の差は、5.0ゲームだ。

 パドレスとドジャースは、あと3試合。9月24日~26日に再び顔を合わせる。ここまでの10試合は、パドレスが7勝、ドジャースは3勝だ。ダイヤモンドバックスは、8月30日~9月2日にドジャースと4試合を行う。ここまでは、ダイヤモンドバックスの5勝4敗だ。

 パドレスとダイヤモンドバックスは、レギュラーシーズン最後の9月27日~29日に3試合。ここまでは、5勝5敗だ。

 なお、パドレスとダイヤモンドバックスは、現在、ワイルドカードの2番手と3番手に位置している。このままいけば、3チームともポストシーズンに進む。

 162試合を終え、ドジャースとパドレスの2チームが同率で首位に並んだ場合は、ドジャースに勝ち越しているパドレス――13試合中7勝――が地区優勝となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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