【河内長野市】18日日曜日もキックス4階で開催!赤峰市民広場の今後についての住民説明会に参加しました
市の将来を見据えたことを行政が計画して実行する過程において、特に近隣住民の生活に多少なりとも影響するような内容であれば、住民に丁寧に説明をして納得してもらう必要があります。
今回は少し重い内容ですが、長く親しまれていた赤峰市民広場(外部リンク)の今後に関する市民説明会が実施されました。
広報かわちながの6月号の6ページ、まちの活力の維持向上に向けてというタイトルで、赤峰市民広場の今後についての説明会を実施すると掲載されています。
説明会は昨日6月16日金曜日の19時から20時までと、18日日曜日の10時から11時までの2回実施。というわけで、昨日の金曜日に参加し、どんな内容だったか取材してきました。
場所はキックスの4階のイベントホールです。
席に到着すると、いつもとは違った緊迫した空気が流れています。正直場違いではと緊張しました。
説明会の主な内容は次の通りです。
- 赤峰市民広場の産業用地化について(産業観光課)
- スポーツ施設の代替地におよび再編について(文化・スポーツ振興課)
- 新学校給食センターの整備について(教育指導課)
- 質疑応答
時間になったので、説明会が始まりました。
本題の前に、3つの部署(産業観光課、文化・スポーツ振興課、教育指導課)から担当者のあいさつがありました。この中にはいつもお世話になっている方もおられましたが、いつもと違って緊迫した中でのあいさつでした。
1、赤峰市民広場の産業用地化について(産業観光課)
赤峰市民広場について、令和元年に有識者(学識者、産業金融関係者、そのほか市長が必要と認める人)による産業振興に関する提言書(外部リンク・PDF)が市長に提出。その中で、赤峰市民広場を産業用地化にしようという話が提案されました。
河内長野市にはまとまった産業用地が少ないため、成長した市内の企業が他の自治体に移転してしまうために、それを阻止する狙いがあるとのこと。5.31ヘクタールを計画しているそうです。
赤峰市民広場のうち、公園の一部、グラウンド、野外ステージ、キャンプ場などが対象となるそうです。そういえば昨年赤峰キャンプ場を利用しました。懐かしいですね。
計画では、今回の説明会を皮切りに、1年かけて住民に説明しながら、移転を希望する企業(市内の企業)の公募や選定を実施。造成工事については来年の7月ごろを検討しているとのことです。
2、スポーツ施設の代替地におよび再編について(文化・スポーツ振興課)
計画内容の説明の前に、計画内容について聞いた時はかなり驚いた。そしてスポーツ関係者にこのことを説明したところ、反対意見も多く聞いたと言われました。
そのあと、市民広場がなくなった場合の代替え場所案の説明がありました。
短期の代替案と中長期的な代替案が紹介されていました。短期的な代替え施設については平日の昼間と、平日の夜間、そして土日祝の3うのカテゴリーに分けられており、旧長野北高校や大師総合運動場、下里総合運動場などが紹介されていました。
一部、富田林のPL学園内グラウンドや千早赤阪村村民運動場など隣接自治体も対象に入っています。
3、新学校給食センターの整備について(教育指導課)
3つ目は、赤峰市民広場の北側にある学校給食センターを新設移転する話で、道路を挟んだところ、市民広場の一部に移転しようという内容です。
- 全員給食による中学校給食の実施
- 安全で安心・安定な学校給食
- 食育の推進
- 学校運営・学校環境への影響の軽減
- 学校給食の持続可能で効率的な給食運営
1日当たり6,500食の調理能力を有する施設を新たに作ろうということで、現在の給食センターの跡地については今後どうするか未定とのことでした。
説明が終わると、参加者である住民側からの質問がありました。私のような新参者のにわか市民と違い、永くこの地域に住んでおられる住民の方にとっては思うところも多く、やはり厳しい内容の意見が多いのが印象的でした。
いくつか紹介しましょう。
- なぜ赤峰が対象となったのか
- 高向・上原の事業とは違うのか
- 赤峰トンネルができて車が増えたのに、企業が来たらまた車が増えるのでは
- 赤峰のグランドの代わりに富田林や千早にわざわざ行かないといけないというのはどういうことだ
- すでに計画は決まっているのか、反対運動が高まったら計画が変わるのか
- 公園がなくなってワンちゃんの散歩が困る
- 本当に企業が入るのか、どこも来なかったらどうするんだ
- 野外ステージは府内だけでなく京都の人からも評判がいいのに、それがなくなるのはつらい
中には質問しながら涙ぐんでいる人もいました。
担当者はその都度、現時点でこたえられる回答をされていました。まだこれから決めていかないといけない内容もあるということで、市の担当者の方もそれを説明した後で、現時点で答えられる範囲で回答されていました。
私が意外だと思ったのは、こちらの野外ステージです。音響効果としてもとても良いらしく、ここがなくなることへの危機感を持っている方が複数おられました。
確かに赤峰の野外ステージを最初に見たときに、古代ギリシャにありそうな雰囲気があって、なかなか良いなと思ったのは事実です。
これは個人的な意見ですが、来年無くなるとした場合に、例えば駅フェス千代田やノバティながの、上堂本店などでライブしている地元ミュージシャンの方々に、この野外ステージを使って演奏会をしてほしいような気がしました。
ということで、予定時間を過ぎたため説明会が終了。最後にアンケート用紙に記入しました。
市役所の担当の方で知っている方がおられたので、最後に挨拶。住民の方の真剣な質問が続いたので、とてもできなかった個人的に気になった質問をしてみました。
それは古代神殿のような石像が並んでいる宇宙(COSMOS)天と地と太陽(太陽広場、季時計広場)がどうなるかということです。
それについて担当者の方が言うには、まず作者の方に連絡をしないといけないし、どこか別の場所に移転できるか検討したいとのこと。グラウンドや野外ステージも大事ですが、個人的にはこの日時計は、ぜひどこかに移してでも残してほしいとな思いました。
来年の売却による産業用地化までの間、市民説明会はこれからも連続して行なうそうですが、昨日、私が参加したのと同じ市民説明会が、明日6月18日日曜日の10時から11時まで開催されます。
赤峰市民広場の今後について気になる方は、ぜひキックス4階のイベントホールで行われる説明会に出席しましょう。
赤峰市民広場の今後についての住民説明会(キックス4Fイベントホール)
住所:大阪府河内長野市昭栄町7-1 河内長野市立市民文化センター4F
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩20分
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