【河内長野市】ぜひぜひ春分の日に見に行こう!河内長野の赤峰市民広場にある古代神殿の石像?
河内長野市の小山田地区、ちょうど寺ヶ池公園からみて南側に赤峰市民広場があります。ところで市民広場の中に、複数の動物をかたどった石像が並んでいる不思議なエリアがあるのですが、今日、春分の日と大いに関係があります。
赤峰市民広場は、住吉神社の道路を挟んだ反対側。ここから歩道のある赤峰トンネルを下れば、チェーンの飲食店や家電メーカー、ホームセンターなどがそろっている上原町の交差点にあたります。
市民広場には野外ステージやグラウンドなどいろいろありますが、ある場所に謎の石像群があります。まるでぬいぐるみの後ろ姿のよう!庭師さんによって綺麗に刈り揃えられた木の後ろに注目してください。少し不気味ですが、いろんな動物の石像が見えます。
石像群が並んでいるところに行くと、そこは広場になっています。何やら古代の神殿をイメージしたような雰囲気。中心に石の塔があり、その周囲を複数の動物の石像が囲っているのがわかります。
河内長野に古代神殿?これはいったいどういう事でしょうか。
まず周囲の動物たちを見てみましょう。こちらは少しわかりにくいですが、羽のようなものがあるので鳥に見えますね。
こちらは誰がどう見ても猿だと思います。
さらにこれは、犬でしょうか?
またこの石像はなぜか首から上しかありませんが、おそらく角の形からして羊かヤギのようなものだと思われます。
これは豚?牙のようなものが見えるのでイノシシなのかもしれません。
こちらも首から上だけですが、牛のようなもの?に見えますね。
こちらも首から上ですが、ドラゴン?でしょうか。架空の動物の石像もあるんですね。
これは、ウサギに見えますね。それにしてもいくつもの動物の石像がどうしてあるのか。ほんとうに不思議な場所です。ひょっとして何らかの生贄を捧げる場所?そんなわけはないでしょうけど。
ここで中央にある大きな柱に注目しましょう。この存在が動物たちの石像との関係、何を示しているのかを教えてくれました。
実はこの広場は日時計の役目を果たしていたのです。つまり、動物たちの像は時刻を意味しているんです!
ここに戌(いぬ)と書いています。その隣には酉(とり)に申(さる)と書いてありますね。つまり石像の動物たちは干支を意味します。
ここには寅と書いてあります。その先を見ると、
こちらに石像がありました。ライオンのメスやヒョウなどにも見えますが、確かに寅(とら)の石像ですね。
さらに時計を見ると、この時計は単なる日時計ではなく、季節を表す時計だとわかりました。
赤い丸で囲ったところを拡大しました。これは夏至の方角を表しています。
これは別の日に撮影したもの。このように天気が良ければ特定の位置に光の針が指示されるようになっています。
小さな日時計には星の方角を指し示すものが。北極星の方向もこれでわかりますね。
時計の正体についてはこちらに説明書きがあります。正式には宇宙(COSMOS)天と地と太陽(太陽広場、季時計広場)というもの。せっかくなので制作意図の説明を引用しましょう。
このように、宇宙を意識した壮大な季節時計だったのです。河内長野市の市民広場にこのようなものがあるとは!
この時計広場の作者が誰なのか探したのですが、説明版にも記載がありませんし、いろいろ調べましたが、情報が出てきません。本当に謎です。
この時計台の周辺を見るとこのようなものを見つけました。実はよく見ると、河内長野市の範囲を示す縮尺図、たどっていけば確かに三角形のようになっています。
最後に場所をお知らせしましょう。赤峰市民広場のグランドの東側芝生広場の前のコミュニケーション広場にあります。
先ほどの丸で囲った部分を拡大しました。広場そのものが大きな季節・日時計だったんですね。
ちょうど今日は彼岸の中日、春分の日ですね。この時計では春分と秋分にはこの位置を光の針が指し示すことになっているはずです。
せっかくの春分の日ですから、赤嶺市民広場にお出かけをしてみて確認してみてはいかがでしょうか?古代神殿のように見える季節・日時計はそれだけでも圧巻。いつもとは違う、アカデミックな連休が楽しめるかもしれません。
宇宙(COSMOS)天と地と太陽
住所:大阪府河内長野市小山田町 赤峰市民広場内
アクセス:南海千代田駅からバス。福祉センターあかみねバス停下車徒歩1分