【河内長野市】千代田から河内長野を元気に盛り上げよう!21日開催の話題のイベント、駅フェス千代田
南海千代田駅といえば、河内長野駅よりも1駅ほど難波寄りにあって、大阪市内側から見た河内長野の入口のような場所にありますね。この千代田駅エリアは、かつて千代田村があった場所です。
千代田は江戸城の別名千代田城から名づけたものです。もともとは明治の町村制施行で市村、市村新田(木戸)、向野村の三つの村が合併した際に、3つの村の名前から文字を1字ずつ取って作った新しい村の名前、市新野村(いちしのむら)と名のったことに始まります。
そんな千代田村は、河内長野市になる前、1940(昭和15)年の段階で天野村と共に合併して長野町となっているので、歴史的にはいち早く河内長野の中心部と一体化しているように感じましたが、実際には少し違います。
例えばだんじりが集結する秋祭りも河内長野駅中心で集まるところとは別に、千代田駅を拠点に集まっているグループがあって、独自の動きをしています。
実際に私は最近頻繁に河内長野市内をうろついていますが、確かに歩いてみて千代田は、河内長野の中でも独特の文化があるような気がしていました。
そんなさなか、先日千代田駅からバスに乗っていたら、何か気になる横断幕を発見したのです。
今回バスの車窓から見えた「駅フェス千代田」というイベントです。
このイベントが近々千代田駅前にあるモリ工業さんを会場として行われるという情報をネットを通じて確認していましたが、実際に横断幕を見るととても気になりました。
そこで駅フェス千代田の主催者の方にコンタクトを取り、実際にはどのようなイベントなのかお話を伺うことになりました。
お伺いした場所は、実行委員会のメンバーに入っている焼き鳥屋さんの酉蔵(とりぞう)さんです。余談ですが、資料によると酉蔵さんは現在は4店舗も展開されているとのこと。そういえば他の地域で酉蔵さんを見かけましたが、姉妹店だったんですね。
訪問すると、駅フェス千代田の出展者の方々の打ち合わせが行なわれていましたので、それが終わってからお話を伺いました。
お話を伺う前に企画書を見せていただきました。これは千代田活性化実行委員会の皆さんが今回の駅フェス千代田の企画概要書を1月に作成したものです。
実行委員会のメンバーを見ると、酉蔵さんオーナーの川人孝文さんをはじめ、河内長野市市会議員の道端俊彦さんや以前ご紹介したsayokoさんこと池垣さよこさんが入っています。
その他には、CUT SALON LINK La beautéさんを経営しながら千代田駅前東商店会会長などの要職にある井上尚樹さん、ヘアーズアッシュを経営されていて、やはり千代田西商店会会長の要職を兼ねている八木広樹さんがいらっしゃいます。
さらに、河内長野在住で奥河内音絵巻などでおなじみのサキタハヂメ氏とのかかわりも深い、映像制作者の樋口祐介さんが参加されています。
千代田地域の商店街にはなぜか理容店や美容院が多い印象がありましたが、線路を挟んだ東西の理容・美容院の経営者の方が商店会会長というのは中々興味深いですね。
それはともかく、企画書の表紙の中に故人として河崎幸裕さんの名前が入っています。あえて故人の名前が入っていますが、これはいったいどういうことでしょうか?
実行委員会の方によると、河崎幸裕さんの存在が結果的に駅フェス千代田開催につながった生みの親と言える人なのだそうです。
河崎さんは駅前にあるバーPORTO(ポルト)のマスターだったそうですが、千代田商店街が以前と比べて人通りが減っていることに憂慮されていたそうです。
千代田は河内長野市の中でも人通りが多く、他の地域と比べると都会の印象が強いのですが、それでもかつてと比べるとずいぶん人の数が減ったそうです。
2018年のあるとき、河崎さんはお店に酒を飲みに来た地域のメンバーとの会話の中で、千代田を元気づける音楽フェスのようなことができたらと話をしていたそうです。
それで実現したのが千代田駅フェスです。やってみなければ何も始まらないということで河崎さんと常連客、そして近所の人を巻き込んで2019年に実現してみようと計画が始まりました。
そんな矢先、2018年11月に河崎さんが突然他界されました。
せっかく発案してたことが実現に向けて動き出そうとした時だけに、関係者のショックは隠せません。
残されたメンバーは「発案してくれた駅フェスを実施に移すことが、故人への供養になる」と考え、2019年に予定通り音楽フェスを実施しました。
試しに第0回、プレイベントとして2019年5月に開催した時には延べ3000人もの人が参加しました。
プレイベントで確かな手ごたえをつかんだ実行委員会のメンバーは、いよいよ同じ年の9月に記念すべき第1回の駅フェス千代田を開催します。
この時は延べ4000人もの参加者がいたそうです。
実行委員会の方は、その様子を動画にしたものを提供してくださいました。
第1回目の駅フェス千代田は11:00から22:00まで開催され、道路には警備員を10人程度配置して実施しました。
またりそな銀行前にお店が12・3店ほど集まったそうです。千代田駅前がこれほどまでにぎわうのは、他には秋祭りのだんじりくらいでしょうか?
実際に駅フェス千代田に出店された千代田の商店の方々は、今までも横のつながりが深かったが、さらに人脈が広がったと喜んでいたそうです。
一回目の成功を確信した実行委員会のメンバーは「これで河崎さんの想い、夢が達成された。町の活性化のため毎年の恒例行事にしようと」と誓いました。
しかし、2020年から3年間の延期を余儀なくされました。その理由はみなさんご存じのコロナ禍です。
とてもフェスティバルをできる状況ではないので3年間沈黙が続きましたが、今年2023年にようやくコロナ禍も落ち着き、再び駅フェス千代田開催の機運が高まりました。
こうして5月に第2回開催を決めたそうです。
ということで準備が始まりましたが、4年ぶりに開催される駅フェス千代田は前回と比べて一部内容が変わりました。
最大の違いは会場です。第2回目はモリ工業さんの敷地内に変わったのです。駅前のレンガのところでは道路が近くて危ないので、このほうが安心ですね。
お話を聞いていると、場所提供に協力してくださったモリ工業さんには頭が上がらないなと思いました。
では今回のフェスにはどのようなプログラムがあるのでしょうか?タイムスケジュールを紹介します。
- 10:30 河内長野市立千代田中学校&WA音プロジェクトによるフライングスタート演奏
- 11:00 大阪暁光高校吹奏楽部&サックス・ハモ奏者久保摩記セッションステージ
- 11:20 久保摩記ライブWithエニシア音楽教室 芦刈元子/佐々木善暁
- 12:00 ヴォーカルスクール「CREA MUSIC KAWACHINAGANO」
- 14:00 島田智明市長と踊ろう!モックルくん&子供たち「ペンギン体操」
この中ではやはり14時から行われる島田市長と子どもたちが踊るペンギン体操は、非常に盛り上がるかもしれません。
ペンギン体操は、南海電鉄や南海バスをはじめいろんな事業所で行われて動画を拝見しますが、生で見られるのはまたとないチャンスですね。
- 14:30 みんな集まれ!子供たち大好きお菓子撒き
- 14:50 なでしこリーグサッカークラブ「スペランツア大阪」リフティングパフォーマンス
- 15:30 出店PRタイム(拳心會舘・HEAVEN Japan他)
- 16:30 大阪暁光高校軽音楽部ステージ
- 17:20 南河内のライブ番長!化楽ステージ
- 18:00 化楽&WA音プロジェクトコラボステージ
会場のイメージ図です。子どもと遊ぶスペースが用意されているそうです。また会場内には駐車場はありません。千代田駅前なので公共交通がお勧めですね。ただし当日はアルコールが楽しめるように運転代行の方が待機しているそうです。
次に出店するお店を紹介します。フードとショップ(物販)のふたつあり、まずはフードから紹介していきましょう。フードは千代田駅周辺のお店を中心にプロフェッショナル集団が集まっています。
①ティールームアリスさん
②串焼き大ふへん者さん
③KICHIN BAR portoさん
④cafe花花さん
⑤寄合酒場松ちゃん
⑥創作居酒屋 彦兵衛匠さん
⑧BALICOFEEさん
⑨たこ焼きいまやさん
⑩麺坊蕎麦博さん
千代田駅周辺のお店が中心ですが、アリスさんやバリコーヒーさんのように千代田以外からの出店もあります。これは楽しみですね。
次にショップのほうを紹介しましょう。
- ①「HEAVEN Japan」さん 不要下着の引き取り、アウトレット商品の販売を行います。
- ② 玄米屋の源さん お米の販売
- ③ フィリップモリスジャパンさん スモーキングエリア
- ④ 勇気づけのパステルアートNiko パステルアート体験&原画アートはがき販売
- ⑤ ミット打ち専門enjoy kick 千代田店 キックボクシングミット打ち体験
- ⑥かなつむり&salon de madoka 耳飾り/ガラスぽーすで作った生き物モチーフ、ブローチの販売、アロマオイルを使った虫よけや日焼けどもクリームのワークショップ
- ⑦Momona kuki&Lopine 個包装焼き菓子、アクセサリー、キッズアクセサリー
- ⑧リラクゼーションマッサージこりとり マッサージコーナー
- ⑨大阪千代田短期大学幼児教育課 キッズ遊びスペース
- ⑩さくらの杜千代田 介護相談
さて、あらためてチラシを見ると4年ぶり開催のテーマとして「人が繋がり希望ある未来へ!」と書いてありました。
千代田活性化実行委員会のメンバーによれば、2019年まで数多くのイベントがあったのにコロナですべてが止まり、そして再び動き出した2023年。
単なるイベント開催というだけでなく、それに加えて意味を持つかかわりを大事にしたいといいます。
最後に千代田活性化実行委員会のメンバーは、駅フェス千代田という音楽ステージを通じていろんな人とコラボをすることで各団体のすそ野が広がり、それが千代田という地域全体に盛り上がればいいと言われました。
この話を聞きながら思ったことは、千代田が盛り上がれば河内長野全体、そしてさらに広く南河内地域にも波及するのではないか?コロナが落ち着いた今、そのように感じました。
第2回 駅フェス千代田(会場:モリ工業株式会社)
住所:大阪府河内長野市楠町東1615 南海千代田駅ロータリー前
開催日:2023年5月21日
開催時間:11:00~19:00
アクセス:南海千代田駅から徒歩1分
instagram
※記事へのご感想等ございましたら、「奥河内から情報発信」ページのプロフィール欄にSNSへのリンクがありますので、そちらからお願いします。