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福岡から発信する〈唯一無二の劇場型ラーメン店の世界観〉豚骨拉麺や担々麺が圧倒的な個性と存在感を放つ

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
自家製ラー油と温泉卵の個性豊かな「玄瑛流 担々麺」

創業は2003年なので今年21年目を迎えた〈麺劇場 玄瑛〉。福岡県福岡市中央区薬院。閑静な住宅街の中に多くの飲食店が混在する、そんな街の一角に存在する。開業以来、揺るぎのない世界観と存在感のあるラーメン専門店は異彩を放ち続けている。2014年にはミシュランを獲得。今年は、食べログの「ラーメンWEST百名店」にも初選出されるなど福岡を代表する個性的な人気店だ。

麺劇場の外観
麺劇場の外観

劇場の観覧席のように広がる座席の個性

今年に入って二度目の訪問はちょうどお昼頃。開店の印となる店頭の「開演」の木札が出ているのを確認し、重厚な扉をスライドさせて劇場内へと進む。

営業中の印は「開演」で準備中の場合は「終演」
営業中の印は「開演」で準備中の場合は「終演」

劇場の舞台袖に到着し観覧席を見上げると、お昼時のピークタイムだったこともあり、一段目の2名席は満席、二段目の3名席は空席一つ、最上段の4人掛けテーブル席はすでに埋まっている状況で、多くの先客で賑わっていた。この日は、自身一人での訪問ながら、唯一空いていた二段目の空席に座らせていただいた。

ここの「観覧席」の構成は、中央の通路を挟んで左右対称の作りになっていて、すり鉢上に広がる。一段目は2名席が二つ、二段目は3名席が二つ、最上段の三段目に4人掛けのテーブル席が二つと、すべての客席から、中央部にある「舞台」となる厨房を見渡すことができるという、まさに劇場型の店内構成になっている。

唯一無二の異色のラーメン群を楽しむ

着席しながら最近新しくなった「演目」となるメニュー表を眺めながら、一番上にあり圧倒的人気No.1の文字が躍る「玄瑛流 担々麺」を直感的に選択した。

演目(メインメニュー)
演目(メインメニュー)

演目(サイドメニュー)
演目(サイドメニュー)

そして、注文した「担々麺」が出来上がるまでの間、美しいラーメン作りの所作を「観覧」しながら、待つことしばし。

配膳された一杯は「自家製ラー油」の個性的な色味が際立つ見た目。とんこつスープをベースとした圧倒的人気No.1の「玄瑛流 担々麺」

その「自家製ラー油」と、横に添えられた存在感のある「温泉卵」が絡み合い複雑な旨みを醸し出す。さらに「自家製ねり胡麻」も加わることで、まろやかな旨辛さが絶妙に交わる絶品の担々麺へと昇華する。ツルモチ食感で少しちぢれのある「自家製細麺」にもよく絡んで『なるほど』と思わず唸る美味しさに仕上がっていた。

醬の効いた複雑な旨みが広がるスープ

豚骨ラーメンのカテゴリーを超越した唯一無二の一杯「GEN-EI拉麺」は、香り豊かなマー油と〈麺劇場 玄瑛〉自慢の醤油ダレ「醬」の個性が活きた複雑な旨みあふれる一杯に仕上がっていて、こちらもおすすめの逸品。

豚骨のベーススープに醬の効いた「GEN-EI拉麺」
豚骨のベーススープに醬の効いた「GEN-EI拉麺」

〈麺劇場 玄瑛〉の4種類の麺はすべて、うま味調味料不使用にこだわり、丁寧に仕上げられたクオリティの高い逸品。また小さなお子様連れでもやさしく応対してくれるのでとても安心して訪れやすい麺劇場だ。

4種類の「演目(=メニュー)」は、どれも「美味しさ」や「個性」があり、甲乙つけがたいので、もし初めてご来店される時は、まずは一番人気の「玄瑛流 担々麺」を。ベーシックな一杯はそれほど辛くはないが、辛いのが苦手な方は豚骨ベースのスープになる「GEN-EI拉麺」をおすすめしたい。さらにお二人以上の複数での訪問なら「あご出汁の効いた醤油ラーメン」2種類も合わせてお試しいただくと良いかもしれない。

麺劇場玄瑛

住所  :福岡県福岡市中央区薬院2-16-3[地図
営業時間:11時30分~14時30分(月曜日)
    :11時30分〜14時30分 18時00分〜21時00分(水・木曜日)
    :11時30分〜14時30分 18時00分〜22時00分(金・土曜日)
    :11時30分〜16時00分 18時00分〜21時00分(日・祝)
定休日 :月曜夜・火曜日(祝日の場合は営業し翌日に振替)
駐車場 :専用駐車場なし

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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