脾臓がなくなるとどうなる?-意外と知らない「脾臓」の働きとは?
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「脾臓(ひぞう)がなくなるとどうなる?」というテーマで解説していきます。
今回の目次
- 脾臓はどこにあるの?
- 脾臓の働きは?
- 脾臓がなくなるとどうなる?
- 脾臓が働き過ぎる場合もある?
- 最後に(脾臓は大事な臓器?)
1.脾臓はどこにあるの?
脾臓は、左上腹部で、胃の背中側に位置します。
握りこぶしほどの大きさで、重さは約120g(卵2個分くらい)。
2.脾臓の働きは?
脾臓の主な働きは、古くなった赤血球の破壊や、免疫に重要なリンパ球の成熟などを行います。
他にも血小板の貯蔵や、胎児期(お腹の中)では造血機能もあります。
成人の場合、通常は「骨髄(骨)」で造血が行われています。
赤血球は、約120日経つと脾臓のマクロファージによって破壊(溶血)されます。
この仕組みは、下の動画でアニメーションにて解説しておりますので、是非ご覧ください。
3.脾臓がなくなるとどうなる?
成人では、脾臓がなくても生命の維持に問題はないとされていますが、免疫力が低下する場合もあります。
生命の維持に問題がないのは、脾臓が行っていた機能を「肝臓」や他の臓器が補うからです。
4.脾臓が働き過ぎる場合もある?
なかには「脾機能亢進症」といって脾臓の働きが亢進する場合があります。
この理由はいくつかあります。
例えば、肝臓が悪くなると、血流がうっ滞することにより、脾臓が腫れて(脾腫)、赤血球が壊され過ぎてしまうことがあります。
このように赤血球の破壊が亢進すると、貧血が起こりやすくなります。
このようにして起こる貧血を溶血性貧血という。
5.最後に(脾臓は大事な臓器?)
脾臓は、大人になるとなくても大きな問題はありませんが、特に子供頃には大切な臓器です。
あまり目立たず「名前も知らない」という方も多いと思いますが、知っておくとどこかで役立つかもしれませんね。
最後までご覧頂きありがとうございました。
参考になりましたら「学びがある」「わかりやすい」「シェア」などのリアクションをして頂けると励みになります!