バッグに鍵を付けても意味なし!【旅の防犯】ジッパーが簡単に開いてしまう問題の対策方法
旅先では防犯対策でバッグに鍵を付ける事があります。
その際にバッグのジッパープルに南京錠を取り付けるという方法が一般的ですよね。
しかし実はこれ、意味がありません。
今回は、鍵が付けられたデイパックが簡単に開いてしまう実態と対策方法について紹介します。
ジッパープルに南京錠
では、実際にジッパープルに南京錠が付いた状態でバッグを開けてみます。
ジッパープルの両脇を指でつまんで横方向に引っ張ります。
すると、いとも簡単にバッグが開いてしまうのです。
こんなに開いてしまうと簡単に中の貴重品を盗まれてしまいます。
バッグの中に入れていた貴重品だけが盗まれてジッパーが鍵付きのままで戻されていたら、盗難に気付くのが遅れてしまいます。
『バッグに鍵を付けているから安心』という油断が逆効果になる場合もあるのです。
旅先でバッグの置きっぱなしは数分でも厳禁です。
スライダーに南京錠
では、ジッパーのスライダー同士の隙間が無ければ開かないのでは?
という事でジッパープルの付け根の穴に南京錠を取り付けてみます。
しかし、残念ながらジッパーは簡単に開いてしまいます。
結局、バッグの生地を指でつまむ事ができるのが問題なのです。
スーツケースなどの固い素材ではジッパーがつまめないので南京錠での防犯対策は有効です。
しかし、柔らかい素材のバッグは中身をギッシリと詰めてジッパーが変形しないように対応するしかありません。
キャンプ旅でも同様で、テント入口のジッパープルに鍵を付けるのも危険です。
吊り下げ式のインナーテントはフックを外されたら生地が緩むので簡単に開けれてしまいますからね。
安全ピンと南京錠
デイパックに南京錠を取り付けても開けられない方法があります。
それは、『安全ピンを2個使う方法』です。
まずは、ジッパーのスライダーを一番端まで移動させます。
そして、バッグの内側からジッパーの両側に安全ピンを一つづつ取り付けます。
そして、ジッパーを端に移動させます。
今度はジッパープルではなく、安全ピンに南京錠を取り付けるのです。
南京錠をカチッとロックすれば完了です。
これで、スライダーは動かなくなります。
バッグの生地を指でつまんで引っ張っても開きませんよ。
ここでポイントなのが、あまり大きな安全ピンを使わない事です。
安全ピンが大き過ぎると、スライダーが南京錠をすり抜けて動いてしまいますので…
最後に
今回紹介した防犯対策は、コソ泥対策です。
「ひったくり」や「強盗」には効き目はありませんので、ご注意ください。
あと、カッターナイフでバッグを割かれて中身を盗られるといった被害もあるので貴重品は肌身離さず持ち歩きましょう。