年越しそばに「ラー油」を入れるとおいしくなるって本当?
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」は、東京、山梨、静岡にしか店舗がない、知る人ぞ知るお店。
そば通向きではありませんが、そばでは物足らない若い男性がひっきりなしに訪ねていました。
子どもや若者が、あまりそばを食べないのはなぜ?
信州そばの本場、長野県に3店を構える人気店が「草笛」。
そばは大人が好むイメージが強いですが、このお店は、子ども(家族連れ)や若い男性のグループもよく見かけます。
その秘密が、このお店の名物と言えるくるみそば。
甘口のくるみペーストが、そばには少ない「甘み」を補っています。
そば通が好む、冷やしざるそばは、繊細な味わいがありますが、ある意味では「欠陥商品」とも言えなくもありません。
多くの人が好む料理は、基本的には「糖質、脂質、塩分」を備えるからです。ラーメンが典型例(麺は糖質)。また、カレーライスは、ルーに脂質や塩分、ご飯に糖質がかなり入っています。
草笛のくるみそばは、糖質を補ったことで、子どもや若い男性にも好まれるようになった1つの発明と言えます。全国で定番の天ぷらそばは、脂質を補ったがゆえの人気商品です。
「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」はどんなそばを出すの?
こちらが、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」の人気メニュー、ポーク肉そば1050円
刻みのりと刻みネギが、麺と同じくらいの分量(かさ)があるのが特徴。そばは、かなり異色で、粘度を増す材料を混ぜているのではないかと思われる、固いそばです。
そばつゆは、オーソドックスなダシで、ラー油もすみの方にわずかに浮く程度。ただ、糖分はかなり多めです。
通常のざるそばでは不足しがちな脂質をラー油と豚肉で補い、甘さもしっかりある、ガッツリとしながらもあっさり感を備えた、珍しそばでした。
家庭で再現するなら?
ご家庭で、なるべく材料少なく再現したい場合、「食べるラー油」「刻みネギ」「砂糖」の3種類に絞れると思います。
そばは、なるべく固そうなものを選びます。一部スーパーで乾麺が置いてある新潟名物の「へぎそば」でもよいです。
めんつゆ150gあたり、食べるラー油を小さじ1、砂糖を小さじ1がおすすめです。ラー油を入れすぎると、麺つゆ感がそがれます。刻みネギは、なるべく多く使います。
※長ネギを切って使用する場合、水にさらすなど、苦みを適度に取り除きます。
完成品です(麺半量、つゆ150g)。
即興で考えた割には、お店のものに近い雰囲気が出ました。
年越しそばは、子ども(小さな子ども、10代、20代)が好まなくて……、というご家庭はぜひお試しください(食べるラー油を入れすぎないのがポイント)。
なお、お店のそばにはガーリックが入っているのでは?という口コミも見かけましたが、食べるラー油(桃屋「辛そうで辛くない少し辛いラー油」)にはフライドガーリックが入っており、割愛したごまに代わるごま油も含まれています。
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