年末年始 思い立ったら温泉旅行、今から「空席と宿」を確保しやすい裏ワザを専門家が教える
宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
ようやく仕事の段取りもつき、年末年始に旅に出る気になったけど、どこも混むしもう予約もできない。予約できても口コミ点数が低い「余りもの」の宿だけでしょ?
……という方のために、今からでもよい宿が予約できる雪国の旅のご案内です。
暖かい車内から見る、雪景色がごちそう
写真は、JR上越線の土合駅(群馬県利根郡、上り線のみ地上駅)。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」(『雪国』)の舞台にも近い駅です。
さぞ寒そうに感じますが、雪国を走る電車内は、暖房装置が強烈でシートは熱いくらい。外を出歩く時間帯を限れば、意外に快適なのが雪国の旅です。
寒さが苦手な方なら、土合駅のトンネル歩き(下り線、地下駅)がおすすめ。
ホームが地下深くにある「日本一のモグラ駅」として知られています。
※1度少し先の越後湯沢駅まで行き、上り線で土合駅(地上駅、2つ上の写真)に戻り、トンネル(写真)を経て下り線に乗る行程なら、階段は下りのみとなります。外を歩く時間は、土合駅ホームのみで1分程度です。
訪ねる人が少ない塩沢宿の景色
立ち寄ってみたい駅の1つが塩沢駅(新潟県南魚沼郡)。
江戸と越後を結ぶ三国街道が、豪雪地帯を通る場所で、雁木(がんぎ)など、雪国ならではの工夫が見られます。
今世紀に入り、塩沢宿の古い町並みが整備されましたが、知る人は少なく穴場の観光地です。
筆者が冬の平日に訪ねた際は、観光客は2組だけ。年末年始はもう少し賑わい、飲食店、カフェ、みやげ物屋が開店するはずです。
名物のハッカ飴は、駄菓子屋のツンとくるハッカ飴とは大きく異なり、必食のもの。筆者はダンボールで買って、取引先に届けたことがあります。
六日町温泉の穴場温泉旅館
六日町駅から徒歩圏にある、六日町温泉のホテル木の芽坂。
屋上の雪見露天風呂は、忘れられない光景です。
夕食は、田舎の旅館らしい素朴さがあります。洋風のシチューがアクセント。
※夕食は時期によってメニューが変わります。
1月4日以降は、1泊2食の空室があります。1月1・3日は素泊まりプランに空室があります(いずれも28日朝の時点)。
年末年始も余裕がある超穴場の温泉ホテル
六日町温泉のダフェールイン六日町は、知る人ぞ知る超穴場。
ビジネスホテル風ですが、目の前を魚野川が流れ、温泉大浴場があり、観光にも向きます。
部屋はベッドルームで新しくきれい。
シングルは年末年始も余裕があります。写真のような広めの部屋は、1月4日以降に空室があります。
魚野川を望む温泉大浴場は、小さな1人用の露天風呂(左側)もあります。
夕食は提供しませんが、市街地に近く選択肢は十分あります。
地元で人気があるのが「ぶら坊」。12月31~1月2日と定休の木曜以外は開いています。
看板メニューがグラタンとナポリタン。グラタンは、あえてバターを使用せず、牛乳の味を前面に出した逸品です。
このほか六日町には、魚野川、酒店、小さな銭湯、直江兼続と上杉景勝ゆかりの場所があります。
雪国、ビジネスホテルは急な宿泊予約のキーワード
寒い、見どころがないといったイメージからか、雪国は年末年始もよい宿が空いていることが多いです。寒冷地の鉄道は、暖房が非常によく効き、出歩かなければ寒さは感じにくく、ランチや温泉宿での滞在を中心に組めばかなり楽しめます。
指定席が満席で自由席での移動なら、比較的余力がある上越新幹線のたにがわ号、東北新幹線のなすの号がおすすめです。
東京から出る新幹線は混む順に、東海道>東北>北陸>上越新幹線と考えられ、たにがわ号で行ける、高崎(パスタなどグルメタウン)、越後湯沢(温泉)。また越後湯沢で乗り換えて10分前後の塩沢や六日町方面は、急な旅行でも席の確保や宿の手配がしやすいエリアです。
12月28~29日にかけ新潟県で大雪の予報となっています。情報にご注意ください。天候が厳しい場合は、雪で止まりにくい、新幹線駅周辺がおすすめです。
また、ドーミーインを除くビジネスホテルは、年末年始は余力があることが多いです。特に、高崎市、宇都宮市、新潟市など、近県の観光イメージが薄い大都市のビジネスホテルは、価格が高騰しておらず、空室が多くあります。
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