運転免許証の12桁の末尾の番号が気になり、『運転免許占い』を作ってみた

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1/3(金) 16:59

KNNポール神田です。

運転免許証も2025年3月24日から『マイナ免許証』が選択できるようになる。
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/oshirase/individual_number.html

そのメリットのひとつにあまり知られていないが、現在の運転免許証を返納できるメリットがあるのをご存知だろうか？

■『運転免許証』返納がメリットな人

2025年3月以降、『マイナ免許証』のみにして、『運転免許証』を返納すると、デメリットばかりが目に浮かぶ。

もしも、『マイナンバーカード』を紛失した場合には、運転免許もなくした状態になること、海外でIDとして見せた時に、表面にIDナンバーがない（裏面にマイナンバー）こと。レンタカーを借りる時に『マイナンバーカード』を磁気で読み取って確認してもらう必要がある。カーシェアリングのサービス時に運転免許保持の証明がしにくくなる…万一の事故の時に、警察がくるまでは、免許を携帯していることを証明しにくいなど…デメリットはたくさん出てくる。
しかし、返納してのメリットを考えるとひとつ考えることができた。…それは運転免許証の末尾の番号が知られなくなることだった。

■運転免許証番号の末尾は再発行の回数を意味している

「５」はヤバい？　意外と知らない免許証番号の秘密…場合によっては「住宅ローンが通らない」可能性も
・最初の２ケタは免許を初めて取得した「都道府県」の公安委員会を意味している。
・そして次の3～4番目の数字。これは最初に免許を取得した年となる。
　「85」なら1985年、「07」なら‘07年だ。
・5～10番目は各都道府県独自の管理番号
・11番目は、『チェックディジット』という入力ミスを検出するための数字
・そして末尾となる12番目の数字。ここは免許証番号の中で唯一、“変化する番号”となる。
末尾の「５」が意味するものそれは、「免許証を再交付した回数」を表しているからだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e564c818e738a1cb30a14f703e3e880b8da5ddc

犯罪者側の視点で考えると、運転免許証の12桁の末尾の数が多いと、紛失や盗難などで運転免許証を何度も再発行している人として、狙いやすいカモとして認識できるだろう。そして高齢者であればあるほどなおさらだ。

マイナンバー以上に『運転免許証』は本人証明でも出しやすいから12桁の最後の桁数も見られる可能性は自然に高くなるだろう。

運転免許証はパスポート同様に、偽造や情報改変して犯罪に利用する可能性が高い書類のひとつだ。マネーロンダリング防止のために、口座開設などの場合も金融機関は本人確認の基準を厳しくしているが、あまりに再交付の回数が多いと「何かしら犯罪に加担しているのでは？」という疑いをもたれる危険性は十分にある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e564c818e738a1cb30a14f703e3e880b8da5ddc

あまりにも末尾のナンバーが多すぎると、犯罪者集団の一味と勘ぐられるというデメリットもあるくらいならば、マイナ免許証として、『マイナンバーカード』の中に収納してしまったほうが都合が良い。実際に犯罪者集団の一味ならば、マイナ免許証に運転免許証を収納してしまったほうが、マイナンバーカードから、運転免許証番号が推測されなくなる。

むしろ、『マイナ免許証』とした人には、『マイナンバーカード』の表面に、『運転免許証番号』を備考欄に追記するような方法を検討願いたい。しかし、これも一筋縄ではいかないのが、『マイナンバーカード』は地方自治体、『運転免許証』は、都道府県の各公安委員会管理の『運転免許管理センター』だ。2025年3月24日からは、運転免許管理センターでICチップに記録できるが、券面はそのままなのだ。ここは書き換えを必須にすることのほうが、後々、トラブルを防止することができるだろう。
そう、運転免許証番号をマイナンバーカードの券面から証明できれば、ICチップをスキャンすることなく、警察関係者であれば、目視で、過去の履歴をたどることもできるだろう。そう、考えれば『マイナンバーカード』の備考欄は、引っ越しの数だけ増えて消化するので、裏面の空きスペースも備考欄が必要だろう。そう10年はそのまま使い続けるからだ。テクノロジーの進化を考えると、スマートフォンの生態認証もあわせて、カードとアプリでハイブリッド化していったほうが、より安全で強固なセキュリティを生み出すことだろう。