東京は、あの冷夏の記録には届かないものの16年ぶりの寒い7月
オホーツク海高気圧
7月に入り、オホーツク海高気圧から冷湿空気が東北から関東地方に流入しています(図1)。
令和元年(2019年)7月に東京で夏日(最高気温が25度以上)にならなかった日はすでに8日もあり、12日の最高気温の予想も23度と夏日ではありません。
平成の30年間で、7月に8日以上夏日がなかったのは、平成5年(1993年)と平成15年(2003年)の2回しかありません。つまり、16年ぶりの寒い7月ということができそうです(図2)。
東京の今後の気温
ただ、東京の最高気温と最低気温の予報をみると、13日以降は夏日が連続し、19日以降になると真夏日(最高気温が30度以上の日)が連続するという予報になっています(図3)。
つまり、13日以降は夏日が続く予報であることから、平成15年(2003年)の記録を抜くかどうかは微妙です。
冷害と大雨被害で米不足が発生し、輸入米騒動となった平成5年(1993年)の記録には届かないと思います。
東京の梅雨明けは
東京の16日先までの天気予報を見ると、7月19日と20日が白雲(雨の心配がない曇り)マークです。
降水の有無の信頼度が、5段階で下から二番目に低いDで、その後は、黒雲(雨の可能性がある曇り)マークがありますが、晴れマークも顔を出すようになります。
関東の梅雨明けの平年日は、7月21日ですので、ほぼ平年並みの梅雨明けかもしれません(表)。
ただ、気になるのは熱帯低気圧です。現時点においては北太平洋赤道域に熱帯低気圧やその卵である積乱雲の塊はみられませんが、そろそろ発生してもおかしくない時期にきています。
梅雨前線による雨が続いているところに、熱帯低気圧(台風)が襲来すると、大雨となって大災害が発生する可能性がありますので、南の海にも注意が必要です。
図1、表の出典:気象庁ホームページ。
図2の出典:気象庁ホームページをもとに著者作成。
図3の出典:気象庁資料とウェザーマップ資料をもとに著者作成。
図4の出典:ウェザーマップ提供。