オートバイのあれこれ『平成のインパルス!』
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/rotti/article/01701717/title-1710581104309.jpeg?exp=10800)
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今日は『平成のインパルス!』をテーマにお話ししようと思います。
カワサキ『ゼファー』の登場によって幕を開けた、90年代のネイキッドブーム。
ゼファーの後を追うように、ホンダは『CB400SF』、ヤマハは『XJR400』をそれぞれリリースし、3社からネイキッドモデルが出揃ったところで、スズキも1994年ついに対抗モデルとなるオートバイを世に放ちました。
『GSX400 インパルス』。
![▲GSX400 Impulse〈1994/画像引用元:スズキ〉](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/rotti/article/01701717/image-1710581169857.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
92年に登場した『GSX400S カタナ』のエンジンとフレームを使って、ネイキッドスタイルの外観に作り直し開発されました。
エンジンは、空冷風の見た目に仕立てられた水冷4バルブDOHCの4気筒エンジン。
もともとカタナの開発時に「レプリカ系とは異なる、公道での楽しみを優先しよう」ということで低中速重視のキャラクターとされたエンジンですが、インパルスではこのエンジンにカタナよりも口径を絞ったキャブレターが組み合わされ、インパルスはカタナにも増して低速域が力強いエンジンフィーリングとなっていました。
![▲GSX400S KATANA〈1994/画像引用元:スズキ〉](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/rotti/article/01701717/image-1710581300347.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
フレームもカタナ譲りの安定性が持たせられ、やはり公道における扱いやすさが優先されていたわけですが、ハンドリング(コーナリング)に関してはカタナよりもいくらかシャープな特性だったといえるでしょう。
というのも、カタナは前輪が後輪よりも大きかった一方、インパルスはレプリカモデル等でも定番化していた前後17インチとなっていたからです。
![▲ライバルモデルと比べ武骨なイメージ〈1994/画像引用元:スズキ〉](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/rotti/article/01701717/image-1710581419549.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
スタイリングデザインは、ゼファー等にも通ずるトラディショナルかつシンプルなもの。
比較的シャープな印象が強いゼファーとXJR、ボリューム感が前面に押し出されていたCB400SFに対し、インパルスはゴツゴツした武骨な雰囲気をまとっていました。
インパルスはライバルモデルたちとネイキッドブームを盛り上げ、99年に生産終了となりましたが、なんと5年後の2004年に『インパルス400』の名で復活。
2004年はすでにネイキッドもブームではなくなっていましたが、それでも「スズキのインパルス」というブランドは強く、2008年まで生産が綴られたのでした。
![▲2004年に復活した『Impulse 400』〈2004/画像引用元:スズキ〉](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/rotti/article/01701717/image-1710581481354.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)