ダブル熱帯低気圧の予想

きょう５日（月）正午、タイトル画像にある通り、小笠原付近（右側）の赤い丸の中で熱帯低気圧が発生し、先に発生していた沖縄付近（左側）の熱帯低気圧と合わせて、日本の南にダブル熱帯低気圧が発生している状態となっています。（関連記事）

気象庁の予想によると、沖縄付近の熱帯低気圧は現在西寄りに進んでいますが、あす６日（火）からあさって７日（水）にかけて、沖縄付近でほとんど停滞する見込みです。今のところ、台風に発達するような予想はありませんが、沖縄は熱帯低気圧本体の雨雲がかかって、激しい雨が降りやすくなりますので、要注意です。

一方、小笠原付近の熱帯低気圧は、あす６日（火）からあさって７日（水）にかけて、ゆっくりと北上する見込みです。こちらも今のところ、台風に発達するような予想はありませんが、小笠原は激しい雨に要注意です。

これらダブル熱帯低気圧のあさって７日（水）以降の動きはどうなるでしょうか？

小笠原から関東沖を北上か？

参考までに、上図は、日本のアンサンブル予報の計算結果です。赤い小さな丸が低気圧（熱帯低気圧や台風を含む）を表し、青い小さな丸が高気圧を表しています。さらに青や紫に着色されたエリアは降水確率が高い場所を表しています。

まず、沖縄付近の熱帯低気圧は、８日（木）から９日（金）にかけて、沖縄付近でほとんど停滞し、やや南下していく傾向がみられます。一方、小笠原付近の熱帯低気圧は北上し、９日（金）には関東沖を通過するような計算が多くなっています。一部には関東付近に近づく計算もありますが、おおむね関東沖を北上する計算で揃ってきた感じです。

ただ週末以降は、沖縄の南に進む熱帯低気圧、あるいは別の熱帯擾乱（ねったいじょうらん）が発生し、来週のお盆休みにかけて、日本付近に北上してくるような計算が多く見受けられますので、小笠原付近の熱帯低気圧が過ぎ去った後も、油断は出来ません。