天気の良い日は近くの低山を登ってみるのも良い。

宇都宮にある多気山は標高376.9mの低山であるが、ハイキングにお勧めしたいお山の一つである。

多気山不動尊から片道30分ほどで登頂可能な山頂エリアは、その日の天候にもよるが、遠くにスカイツリーが見えることもあるほど眺望が良い。

今の時期はツツジが見頃を迎え、山を朱色に染め上げている。

春の桜から始まり、ツツジ、紫陽花、紅葉など四季折々の景観を楽しむことができる多気山。

暑さが本格的になる前に、少し身体を動かしてみるのも良いかもしれない。

多気山不動尊の魅力

多気山不動尊は宇都宮という街中にありながら、豊かな自然に囲まれた美しいお寺である。

今から約1200年前(822年)、日光を開山した勝道上人のお弟子さん(尊鎮法師)によって創建されたと伝えられる。

現在の御本尊は大聖不動明王であるが、創建当初は馬頭観音を御本尊としていた。

山頂に建てられた「多気城跡」の碑は、かつてこの地に築城された多気城を偲ぶものだ。多気山全体を城郭とした関東地方を代表する山城であったという。

ツツジやシャガが見頃！新緑に映える花たちの共演

新緑が目にも眩しい季節。

多気山の登山道や山頂エリアのツツジが見頃を迎え、ぱっと目をひく朱色が青空や新緑によく映える。

足元に咲くカタバミなどの山野草や、山中に咲く藤の花など、今の時期ならではの花たちを楽しむことができるだろう。

日頃の運動不足解消にも！多気山山頂へ

多気山山頂へ向かう際は、毎回登山前に多気山不動尊へ立ち寄ることにしている。

豊かな自然に囲まれた多気山不動尊を参拝するだけで、気分もリフレッシュするのではないだろうか。

山頂までの道は整備されていて歩きやすいが、それでもお山歩きになるので、動きやすい格好としっかりした靴で訪れるようにしたい。水分補給や虫除けなどの対策も必要である。

駐車場から直接山頂に登るルートもあるので、上りと下りで違うルートを歩くのも良いだろう。

最後に

多気山不動尊では御本尊の御朱印(漢字、梵字書き)のほか、馬頭観音、寿老人の御朱印を受けることが可能だ。

御朱印を待つ間、境内をゆっくりと散策するだけで自然を身近に感じることができるだろう。

山頂エリアのツツジは蕾も多く、まだしばらく楽しめそうだ。

レジャーシートを敷いて仰向けに寝転がると、風の音や鳥の声が心地よい。お弁当を持参してピクニック気分を満喫するのも良いだろう。

せっかくのゴールデンウィーク。

近くの低山に登って季節の移り変わりを感じてみてはいかがだろう。