Amazonで「中華排除」をするにはどうしたらいい?
Amazonでお買い物の際の邪魔もの。
中華業者を排除する方法を解説。
「汚染」が深刻なAmazon(特にマケプレ)
ちょっとショッキングなタイトルかもしれませんが、実際にAmazonで販売される商品のカオスっぷりは経験したユーザーならば頷けるところではないかと思います。
もちろんまっとうな商品がすごく安く入手出来ることもありますが、ジャンク以下の詐欺レベルに酷い商品も結構普通に売られていますから。
例えば、一時期パソコン界隈で話題になった「詐欺SSD」とか。(容量偽装の上に中にはちゃちな「SDカード」がはんだ付けされていた)
Amazonが直接取り扱う製品は概ね大丈夫なのですが、Amazonが「軒」を貸すような形になっているマーケットプレイスの方は玉石混交といいますか、もっとカオスな状況を呈しています。
Amazonがマーケットプレイスへの出店基準を緩く設定しているおかげで非常に幅広い製品が市場に並ぶようになってはいるのですが、その甘さが悪い方向にも働いてしまっているイメージですね。
ユーザー自らが少ない情報から製品の善し悪しを判断する必要が生じてしまっています。恐らくAmazon自体はマケプレで扱われる製品をチェックしませんから。
この辺りの事情をもう少し具体的にまとめます。
- 怪しいショップの怪しい製品
- The「サクラレビュー」
【中華】怪しいショップの怪しい製品
まずひとつめ。
AmazonのマーケットプレイスはAmazon自体のネット通販の仕組みと決済手段、場合によっては物流の仕組みまで製品を販売したい人に貸し出すものです。
フェイスブックで個人や会社の公式ホームページ的なものを持つようなカタチで、Amazonはショッピングモールの一角をテナントに貸し出しているようなものです。ですので、マケプレの販売者がどんな製品を扱うかという点にAmazonは関わらないと思います。
怪しい商品とか不良品とかをチェックする仕組みが働かない、ではなく、恐らくはそもそも存在していません。
The「サクラレビュー」
二つ目としていつも話題に上るのにいつまで経っても抜本的が行われない大問題点です。「サクラレビュー」ですね。
一応Amazonもあまりに酷いショップはマーケットプレイスから丸ごと排除するような対策にも動いているようですが、そもそもの出店基準が甘いようで雨後の竹の子のごとくおかしなショップがどんどんマケプレに湧きます。
そしてそんなショップの結構な割合が自分の所の製品を良い製品に見せかけるために使う手段がこれなのです。
ニセのレビュアーを「雇って」、あるいは自作自演で自社製品に良いレビューを書く、といった操作が行なわれているようです。普通の購入者に「良いレビュー書いてくれたらポイントあげるよ」みたいな裏取り引きも割と普通に行われている模様。ネガなレビューを書くと、取り下げてくれたら云々、みたいな連絡が業者から来ることもあるようです。
結果として、ユーザーにはそういったガセ情報を見抜くスキルも要求されるようになってしまっているわけです。
ハズレを引いてしまったときの後始末のめんどくささ
おかしな商品を購入してしまっても、一応マケプレ商品でも返金対応は行ってもらえることになっています。
ですが、そんな商品を売る業者はサポート対応もデタラメです。対応を求めてもまともなレスポンスが返ってくることの方が珍しいぐらい。業者も工場も海外であることが多いのもまたこの傾向に拍車をかけていると思います。
そういう場合にはAmazonが積極的に介入すべきだと思いますが、Amazon自体の動きももう一つ評判がよろしくないケースがあるようです。少額商品だと泣き寝入りするユーザーが結構います。
「怪しい」各種情報 (中国業者)を排除する方法
Amazonの商品検索を普通に実行するとAmazon自体が売っている商品の他に、マーケットプレイスに出品されている商品も全部検索対象になります。
マケプレで大ハズレ商品の確率が高いのは中国の業者なのは皆さんの共通認識なのではないでしょうか。これを排除することでハズレを引く確率は大きく下がるはずです。
この節では中国業者の製品を検索結果から省く方法や、その他の怪しい商品を回避する考え方をまとめます。
商品検索でのやり方
まずは商品検索の検索結果から中華業者を省く、と言いますか、マーケットプレイスの商品を検索対象外にする手順です。
実はやり方はとても簡単です。
- 探したい商品のキーワードで一度普通に検索する
- 検索結果画面のURL(アドレス)の後ろに「&emi=AN1VRQENFRJN5」をくっつけて再度検索を実行
これだけでOKです。
「&emi=AN1VRQENFRJN5」という謎の呪文はAmazonの「検索コマンド」で、検索対象をAmazonが直接扱う製品のみに限定する、という指示を行います。
ただ、Ankerなどメジャーメーカーの一部は自社のショップをマーケットプレイスに出していますので、この方法は上手く使えなくなります。別途、上記のコマンドなしで検索し直しましょう。
サクラレビュー排除方法
商品のレビューや評価点の平均値を購入の際の参考にされる方も多いでしょう。ただ、上にも書いたとおりAmazonではかなりサクラレビューとニセ評価点が横行してます。
そのうちサクラレビューを省いた表示を行えるWebサービスを開発してくれた方がいます。その名も超ストレートに「サクラチェッカー」。確認したい商品のアドレスを入力することでサクラレビューの危険度をとてもわかりやすく表示してくれます。
購入の際にレビューや評価点を気にする方も多いと思いますが、あれは割と簡単に偽装できてしまいますからね。素の値を見るよりもこういった防御手段を活用するようにしましょう。
「安さ」だけで判断しない
Amazonで商品検索を行ったあとに実際にどの製品を買うか決める際には、値段が安いものに飛びついてしまうのは悪手です。商品は販売価格だけでは選ばないようにしましょう。
キチンと商品説明の中身、ブランド、メーカー自体の情報なども加味して買う品物を選ぶようにしてください。
ブランドやメーカーの評価が難しいようでしたら、「多少高くてもメジャーメーカーの正規品を購入するのが一番間違いがない」やり方です。キチンとした製品やメーカーに関する知識がないまま価格だけで判断するのは、かなりリスクのあるやり方であることは意識しておきましょう。
星5評価しかない製品は疑うべし
100%その通りではないのですが、星5つ評価しかついていない製品はまず最初は疑ってかかった方がいいでしょう。「作られた」評価の可能性が多分にあります。
またレビューはいいレビューだけではなく「悪いレビュー」「普通評価のレビュー」も参考にした方がいいです。今は「レビュー製造業者」が使われることもあるようですので、日本語レビューの場合には文章がおかしくないかもチェックした方がいいでしょう。
安いものには理由がある、が…
と、いろいろ書いてきましたが、著者個人は割と中国製品も狙って購入することがあったりします。もちろんリスクがあるのは踏まえた上ですが、数ある謎の製品群の中から当りを探す作業もそれはそれでまた楽しいものだったりします。
一例としてはオーディオ界隈では「中華イヤフォン」がトレンドの一つで、西側諸国のメジャーメーカー製では絶対に実現できない価格帯ですごい物量をつぎ込んだイヤフォンが販売されています。単純なスペックだけから見ると、2倍ぐらいのコスパがありそうな製品がゴロゴロしています。
5千円クラスと1万円クラスの2つのイヤフォンを買って、どちらもラッキーにも当りを引けました。
選んだ製品は数ある中華イヤフォンメーカーの中でも比較的定評がありそうな所を選んではいますが、それでも購入には「ギャンブル」要素が残ります。日本などのメジャーメーカー製よりも確実に初期不良率などは高いですからね。
比較的手頃な価格帯のものなら半ばギャンブル気分で「遊んで」みるのも、今のカオス要素を含むAmazonを楽しむやり方の一つなのかもしれません。