エンジェルスの「補強ポイント」はさらに増えた!? アーシェラは復帰できずにシーズン終了
今シーズン、ジオ・アーシェラ(ロサンゼルス・エンジェルス)が再びプレーすることはなさそうだ。
エンジェルスのビート・ライターたち、ジ・アスレティックのサム・ブラム、オレンジ・カウンティ・レジターのジェフ・フレッチャー、MLB.comのレット・ボーリンジャーが、手術の必要はないものの、今シーズン中の復帰はない、と報じている。6月21日に、フィル・ネビン監督がそう語ったという。
6月15日の1回表に、アーシェラは、内野ゴロを打って一塁へ駆け込んだ際、バランスを崩して転倒。直後の守備についたものの、2回裏からベンチに退いた。診断の結果は、骨盤の骨折だった。
今シーズン、アーシェラは、62試合に出場し、打率.299と出塁率.329、2本塁打(長打11本)と3盗塁(盗塁死2)、OPS.703を記録している。このスタッツからすると、アーシェラの離脱は、エンジェルスにとってそう大きな痛手にはならないようにも見える。
ただ、アーシェラは、内野の4ポジションを守ってきた。それぞれの先発出場は、三塁が28試合、一塁が19試合、遊撃が8試合、二塁は1試合だ。二塁以外の3ポジションは、いずれも、今シーズンのエンジェルスで2番目に多い。
エンジェルスでは、遊撃手のザック・ネトと三塁手のアンソニー・レンドーンも故障者リストに入っていて、いつ復帰できるのかは、まだわかっていない。
とはいえ、ポストシーズン進出に向け、エンジェルスがこの夏に補強を施すポイントのうち、最優先すべきは、内野ではなく、ローテーションだろう。
先発10登板以上の5人中、防御率4.00未満は、3.29の大谷翔平だけ。QS率40%以上も、57.1%(8/14)の大谷しかいない。ざっくり言うと、エース以外は4~5番手クラスが4人といった状態だ。
他のポイントに目を向けると、ブルペンも層を厚くしたいところだが、こちらは、ミドル・リリーバーを加えるくらいでいいかもしれない。順調にいけば、今月中にマット・ムーアが戻ってくるので、最後の2イニングは、ムーアとカルロス・エステベスというパターンが再び確立できる。
5月下旬に右脇腹を痛めて離脱するまでに、ムーアは、22登板で25.0イニングを投げ、防御率1.44と12ホールドを記録している。