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堀江翔太、2つのタックルににじんだ凄み。【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
ドレッドヘアが特徴的。試合中はツインテールに。

 ラグビーは奥深い。ラグビーのプレーは奥深い。

 いつだってそう再認識させるのは堀江翔太。2019年の日本大会までに3度、ワールドカップの日本代表となった36歳だ。2022年5月までの国内リーグワン初年度は、途中交代がメインながらシーズンMVPに輝いている。

 12月17日、埼玉・熊谷ラグビー場。ホームの埼玉パナソニックワイルドナイツの16番をつけ、リーグワン開幕節で昨季4強の東芝ブレイブルーパス東京を破った。旧トップリーグ時代から続く、国内3連覇への序章を奏でた。

 スコアは22―19と僅差。序盤は技術的なエラーと反則からブレイブルーパスに得点機会を与えたワイルドナイツだったが、チーム初得点を挙げて7―13とした時点で改善のきっかけを得る。

 まだベンチにいた堀江が、助言を施したのだ。

「話したのは、ブレイクダウン(接点)への(援護役の)寄りが遅かったこと。受けている(受け身になっている)というか…。(走者が)キャリアして、向こうがジャッカルして、(やっとサポートに)入るという感じがしていた。(ボール保持者が)コンタクトエリアに入った瞬間には、パスがなければ(本来なら援護役はすぐに)ブレイクダウンに入らなければならない。そこらへんの判断が、遅かった」

 堀江の言葉通り、その後のワイルドナイツはボール保持者と援護役の動きを見直し。攻撃中のペナルティを減らすことに成功する。

 むろん堀江が本当に際立ったのは、フッカーのポジションでグラウンドに立ってからだ。

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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