まもなく開幕!U-20女子W杯フランス大会に臨むメンバー21名全選手紹介(1)
8月5日にフランスで開幕するU-20女子W杯に臨むU-20日本女子代表のメンバー21名が17日、発表された。
日本は2017年のAFC U-19女子選手権で優勝し、アジアチャンピオンとして今大会に臨む。大会は8月5日(日)に開幕し、日本はグループリーグで6日(月)にアメリカ、9日(木)にスペイン、13日(月)にパラグアイと対戦する。
池田太監督率いるこのチームの強みは、「ハードワーク」、「粘り強さ」、「我慢強さ」というキーワードに象徴される。加えて、指揮官は大会を勝ち抜く鍵として、チームの「明るさ」を挙げた。
「キャンプを重ねる中でみんなが前向きにトライして、ピッチの上でも生活面でもポジティブに行動しています。その明るさ、マンパワー、人間力を存分に発揮して、諸外国との戦いにぶつかっていきます」(池田監督)
発表されたメンバーの顔ぶれを見ると、前回大会に飛び級で出場したMF宮川麻都とMF林穂之香に加え、2016年のU-17女子W杯で準優勝に輝いたメンバーも多い。同大会でMVPを受賞したMF長野風花や、現在なでしこリーグで活躍するDF南萌華、FW植木理子、MF宮澤ひなたら、多彩なタレントが揃う。
U-20女子W杯で、日本の過去最高成績は2012年と2016年の3位。ここでは、大会初優勝を目指す21名の選手を写真とともに紹介したい。
まずは、GK登録の3選手。
(写真はすべて筆者撮影)
【GK(3名)】
21 福田 まい フクタ マイ(日体大FIELDS横浜)
「相手にシュートを打たせないコーチング」を実現するために、端的で聞き取りやすい指示を心がける。また、GKとして戦術理解を深めるための努力も欠かさない。今年、1部に昇格した日体大でコンスタントに試合に出場しており、試合勘は他の2人に比べても強みだ。双子のMF福田ゆい(INAC)とは同じ1部の舞台で戦うライバルだが、U-20代表ではチームメートとして世界一を目指す。「最終目標は、海外でも通用するGKになること」。このチームでポジションを得るための壁は厚いが、出られない時も惜しみないサポートを見せてきた。
18 スタンボー 華 スタンボー ハナ(INAC神戸レオネッサ)
気持ちの入ったコーチングでチームの雰囲気を引き締め、175cmの長身と、天性のフィジカルを生かした力強いセービングで存在感を放つ。所属のINACでは、2人の先輩GKから大きな刺激を受けている。元なでしこジャパンのGK福元美穂からは「声の出し方で人を動かす」コーチング、GK武仲麗依からは「速く、かつ力を入れすぎずにリラックスしてプレーする」ステップワークなどを学んでいるという。陽気なキャラクターでチームの雰囲気を明るくするムードメーカーでもある。アメリカ人の父と日本人の母を持つ。
1 鈴木 あぐり スズキ アグリ (マイナビベガルタ仙台レディース)
ゲームの流れを読み、的確な状況判断で最後方からチームに流れを引き寄せる守護神。ここぞという場面での決断力や技術、コーチングなど、GKとしての総合力が高い。昨年のU-20女子W杯アジア予選でも、重要な局面で日本のゴールマウスを任され、安定したセービングで優勝に貢献した。前回大会のU-20代表候補にも入るなど、高校年代から実力を認められており、今年から仙台に加入。4月に足首を負傷したため、直前の国内合宿とイングランド遠征は参加していないが、今大会に向けて焦らずに調整を続け、本番に間に合わせた。
※U-20女子W杯はフジテレビNEXTで放送される。