台風1号が小笠原を通過し日本の東海上を北上するため、関東~東北太平洋側は冷たい空気が流入
台風1号が北上
フィリピンの東海上の台風1号は、4月とはいえ海面水温が台風発達の目安とされる27度以上の海域を北上し、大型で非常に強い勢力にまで発達しています(タイトル画像参照)。
台風1号は、今後も北よりに進み、15日(金)日中に小笠原諸島へ最も接近する見込みです(図1)。
台風に関する情報は最新のものをお使いください。
海面水温が27度以下の海域を北上しますので、台風1号は若干衰えて北上しますが、この衰えは若干です。
小笠原諸島が暴風域に入る確率は、4月15日未明から夕方まで、ほぼ100パーセントです(図2)。
小笠原諸島では、15日は暴風や高波、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
台風北側で冷たい空気流入
台風1号は小笠原諸島を通過後は、日本の東海上を北上する見込みです。
そして、本州の南岸に前線が停滞する見込みです(図3)。
この前線の北側にあたる関東~東北太平洋側では、北東から冷たい空気が流入し、曇りや雨で日照もないことから気温があがらない予報です。
4月14日は、気温がほぼ一直線に下がり、最高気温は未明、最低気温は夜遅くに観測される予報です(図4)。
4月11日に全国で一番早い真夏日(最高気温が30度以上の日)を観測した岩手県宮古などでは、最高気温が一桁、3月上旬の気温を予報です(図5)。
真夏から晩冬へと20度以上も気温が下がる荒っぽい変化です。
ただ、この寒さは一時的です。
台風1号が温帯低気圧になって日本のはるか東海上に去る週末には気温が平年より高くなる予報です。
今週末以降、各地で気温が高くなりますが、春本番の気温で、4月10日頃の真夏の気温にはならない見込みです(図6)。
タイトル画像、図1、図6の出典:ウェザーマップ提供。
図2、図3、図4の出典:気象庁ホームページ。
図5の出典:気象庁ホームページとウェザーマップ提供資料をもとに筆者作成。