驚きの正体に「まるで朝ドラ..」江の島の「ひと気のない崖下」にぽつんと佇む「白い彫刻」の秘密/藤沢市
【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。84カ所目は藤沢市江の島1丁目にある『自由の翼』です。
先日記事にした、江の島の『聖天島公園(しょうてんじまこうえん)』の脇道を「江ノ島かもめ大型バス駐車場」に沿ってさらに南へ進むと…
崖下に白い大きな彫刻が見えてきます。
パッと見は、歯の模型?のような不思議な形。中央部分には鍵穴のような穴が開いています。
材質はマーブル模様の大理石。高さは2メートル前後と思われます。観光スポット?にしてはあまり人の通らないエリアですが...この彫刻は「誰が・いつ・何のために」制作したものなのでしょうか?
彫刻について調べると、作品のタイトルは「自由の翼」。作者は鎌倉市在住の彫刻家・熊坂 兌子(なおこ)さんと判明。1982年に完成した、当時の「神奈川県婦人総合センター(江の島)」内に設置してあったもので、2017年にこの場所に移設されたことがわかりました。
近くに立てられていた案内板によると、この作品は「女性よ、元気よく立ち上がれ」との願いを込め、さんさんと輝く湘南の太陽を浴びた女性が、翼を広げて力強く大地に立つ姿を表しているとのこと。
「神奈川県婦人総合センター」は、婦人の自立と社会参加への促進などに取り組んでいた施設。その後「かながわ女性センター」へと名称を変更し、2015年3月に閉館。現在この施設は江の島から「藤沢合同庁舎」に移転し、「かながわ男女共同参画センター(かなテラス)」という名称で運営しています。
彫刻を眺めながら、ふと現在放送中のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」を思い出した筆者(「虎に翼」...日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ、一人の女性の実話に基づくオリジナルストーリー)。彫刻とドラマの時代背景は異なりますが、偶然にも作品タイトルやメッセージ(女性の活躍)に重なるところがあり、なんだか深い感慨を覚えました。
江の島のひと気のない崖下で見つけた、街中アート『自由の翼』。訪れた日は、白い彫刻の周りを彩るように、オレンジ色の大きなユリが咲いていました。江の島を訪れる際に、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
基本情報
『自由の翼』
住所:藤沢市江の島1丁目
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