「覗き込んだ子どもから笑顔が消えた」江の島1丁目の公園に鎮座する「不思議な社」その中に...藤沢市
【プライスレス藤沢】
～藤沢の魅力を再発見～
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。76カ所目は江の島島内（「江の島1丁目」）にある『聖天島公園（しょうてんじまこうえん）』と『聖天神社（聖天上人像社）』です。
江の島東部の『江の島ヨットハーバー』の近くに、観光スポットというよりかは“島民の憩いの場”として利用されている公園があるのをご存知ですか？
名前を『聖天島公園』と言い、いつ訪れても花壇にはきれいな花が植えられた居心地のよい場所です。敷地内には公衆トイレ・ベンチ・ブランコ・自販機などもあります。
園内の案内板や藤沢市の資料には、この場所は元々「2つの岩からなる島」でできており、「関東大震災の際に島が隆起し、江の島と聖天島が陸続きになった」と書かれています。
聖天島と良真上人
僧良真は元久元年二月宋に渡り慶仁禅師に参じて受法聞かずして日本に霊地江の島ありと知る禅師よりそこに社壇を開くべしと教えられ帰朝する
後に江の島東岸の巌窟に籠り一千余日の間修行を重ねた良真が建仁二年（1202年）七月窟内に紫雲香気満ちて天女が壇上に現れ給うを見る
以来此処を聖天島と謂う
更に時の将軍源実朝の帰依僧となる良真は実朝の懇志を受け「下の宮」現在の江の島神社辺津宮を創建す
建永元年（1206年）江の島縁起に依る
聖天島 島の東岸にあり天女影向の古跡を言う
窟内に良真上人の像を安す（天保12年（1804年）新編相模風土記）
爾来慈悲上人良真に依りここ江の島東岸一帯の地霊は守護されるとして島人は聖天上人と仰ぎ崇敬を集めて現在に至ります
その2つの岩の形が、仏教守護神のひとつである「歓喜天（かんぎてん）」の姿に似ていることから「聖天島」という名前がついたそう。現在は「聖天島」の岩の上部（一部）が公園に残されています。
また、昔は「江の島天王祭（八坂神社）」の禊が行われる神聖な場所でもあったため、公園内には鳥居や社があり、鎌倉時代の僧「良真上人」の像が安置されています（藤沢市観光公式ホームページより一部引用）。
少し大きくて立派な社には、「良真上人の像」が安置されているようですが...
像のお顔が見えません。
ちょうどカメラを向けている時、中を覗き込んだ子どもが「え...？」と驚いた表情でママの元に走り去っていきました。なかには一体何が...
・・・。
なるほど。。。
昼間の明るいうちに参拝に訪れたほうがいいですね（暗くなるとだいぶ雰囲気が…汗）。
ちなみに『江島神社』から社を見下ろしたようすがこちら（別日に撮影）。
扉が閉まっていることもあるようです。
観光地と島民生活区域との境にある公園『聖天島公園』。そこにも「江の島に残る伝説」に触れられる歴史遺産がありました。機会があればぜひ“明るいうちに”立ち寄ってみてください。
基本情報
『聖天島公園（しょうてんじまこうえん）』と『聖天神社（聖天上人像社）』
住所：藤沢市江の島1丁目6-21
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