宇宙で今後「1グーゴル年」以内に起こることがヤバすぎる…
どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「今から1グーゴル年以内に実際に宇宙で起こること」をテーマに記事をお送りしていきます。
まず1グーゴルというのは数の単位で、1グーゴル=10^100です。
1の後に0が100個付く、とんでもなく巨大な数ということになります。
このような遥か未来までに宇宙で起こることについてまとめてみたいと思います!
数10万年以内:ベテルギウス爆発
ベテルギウスは「いつ爆発してもおかしくない」と言われていますが、宇宙レベルでのこの表現は人間にとっては爆発するする詐欺でしかありません。
最新の研究によると、今から10万年間は爆発しない可能性があるそうです。
さらに長ければ、数10万年経たないと爆発は見れないかも…
宇宙スケールではあっという間かもしれませんが、人間スケールではまだまだ先です。
5000万年以内:火星の衛星フォボスが火星と衝突
火星には、フォボスとダイモスの二つの衛星が存在します。
そのうちフォボスは、今から5000万年以内には火星に近づきすぎて潮汐力で粉々に砕かれ、火星のリングとなって消滅すると考えられています。
1億年以内:土星のリングが消滅
土星といえば、あのリングが特徴的で非常に美しいですよね。
ですがこのリングも永遠ではなく、徐々に土星に落ちていき、今から1億年くらい経てば完全に消滅してしまうと考えられています。
2億2000万年以内:太陽系が天の川を一周
地球などの惑星が太陽の周りを公転しているように、太陽系全体も天の川銀河の周りを公転しています。
公転周期は約2億2000万年と考えられているので、それくらい経てば1周して大体今いる位置に戻ってくるという事になります!
36億年後以内:海王星の衛星トリトンが消滅
火星の衛星フォボスと同様に、海王星の衛星トリトンも今から36億年以内には主星の海王星に近づきすぎて、粉々に砕かれてリングになってしまいます。
フォボスは直径27km程度と小さいですが、トリトンは直径2700km程度もあるので、形成されるリングの規模も桁違いと考えられています!
45億年以内:天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突
天の川銀河から250万光年ほど離れた位置にあるアンドロメダ銀河は、今も天の川銀河に近づいてきています。
今の速度と距離から計算すると、45億年後くらいにはこれらの銀河は衝突する運命にあるそうです。
その頃は今のような環境の地球は存在しないと考えられますが、もし存在していたとしたら、夜空は上記の画像のように見えるそうです。
銀河の衝突、美しいですね…
80億年以内:太陽が寿命を迎え白色矮星に
太陽の寿命は120億年程度です。
現在の年齢は46億歳と考えられているため、あと80億年もすれば太陽は一生を終え、白色矮星という高密度の燃えカス天体となります。
その過程で太陽は膨張し、現在の250倍の半径にまで膨れ上がり、地球は飲み込まれるか回避しても火の海となってしまいます。
1000億年以内:ローカルグループ以遠が真っ暗闇に
天の川銀河やアンドロメダ銀河を含む近所の銀河は、局部銀河群(ローカルグループ)という重力的に結びついたグループに属しています。
ローカルグループ以遠の天体は重力的に結びついておらず、さらに宇宙は膨張しているため、徐々にローカルグループから遠ざかっていることがわかっています。
そして遠ざかる速度は距離が遠くなるほど速くなるため、あるところまで遠ざかると光の速度より速く遠ざかることになります。
そうなるとそこから放たれた光は永遠に地球に届かないようになり、観測不可能に。
そして今から1000億年以内には、ローカルグループ以遠の世界は完全に見えなくなってしまうそうです。
10数兆年以内:今ある星が全滅
太陽のように輝く星、恒星の寿命はその質量が小さいほど長いです。
最も質量が小さく寿命が長い恒星を、赤色矮星という風に分類しています。
そんな赤色矮星が寿命を迎えるのは今から数兆~10数兆年程度経過した遥か遠い未来と考えられています。
つまりそれくらい経過すると、今私たちが見ている星は全て寿命を迎えてしまうということになります。
100兆年以内:恒星がなくなる
恒星はガスの密度が高くなった場所に誕生しますが、恒星や誕生したりブラックホールなどに飲み込まれることで、星を形成するガスの量が単純に減るうえ、宇宙の膨張もあいまって徐々にガスの密度が下がるため、徐々に恒星は生まれにくくなっていきます。
今から100兆年も経過すれば、最後に誕生した恒星も寿命を迎え、ついにはこの宇宙に恒星が存在しなくなり、宇宙は一気に輝きを失ってしまうことになりますが、後述する白色矮星が残っているため、完全な闇ではありません。
1000兆年以内:太陽が黒色矮星に
恒星を失った宇宙で輝く天体は、恒星のなれの果てである白色矮星くらいになってしまいました。
しかし、そんな白色矮星は自ら核融合反応を起こして輝いているわけではないため、徐々に熱を失っていく一方です。
そして、今から1000兆年以内には白色矮星だった太陽が熱を失い、輝きを放たない黒色矮星へと変貌。
次々と白色矮星が消えていき、宇宙は真に真っ暗な世界になると考えられています。
1グーゴル年以内:宇宙最大のブラックホール消滅
宇宙に残るのは一切の光を放たず物質を飲み込み続けるブラックホールのみ。黒色矮星などあらゆる天体もすでに飲み込まれてしまっています。
そんなブラックホールも、実はホーキング放射という現象で、徐々に質量を落としているんだとか。
ブラックホールは、大きければ大きいほど消滅するまでに、非常に長い時間が必要になります。
たとえば太陽の数倍程度の質量しかない最小クラスのブラックホールでも、10の60乗年くらいかかります!
そして今から10の106乗年後には、宇宙に存在する全てのブラックホールが消滅してしまうのだとか。
このころの宇宙には何が残っているのでしょうか。